先の記事
で、ESMO(欧州臨床腫瘍学会)2019で
発表された、
monarcHER試験(第2相)の結果の記事を
ご紹介しましたが、
CDK4/6阻害薬は、元々、
ホルモン陽性、HER2陰性の治療薬として
開発され臨床試験が組まれていた
ようですから、
そちらが先行しており、
ESMO(欧州臨床腫瘍学会)2019で
MONARCH2試験(第3相)の
中間解析結果が発表されたそうです。
ESMO(欧州臨床腫瘍学会)って何?
については、
時々リブログさせていただいている
広島大学病院乳腺外科ブログに
素敵なサグラダファミリアの写真とともに
書いて下さっている記事がありましたので
リブログさせていただきます。
MONARCH2試験(第3相)の
中間解析結果の記事は見当たらなかったので
(探しか方が悪かったら、ごめんなさい)
日経BP社 がんナビさんの、以下の記事も、
ご参考までに、ご紹介しておきますね。
2019/9/30
=====
■MONARCH2試験 国際第3相
▼対象
・ホルモン陽性HER2陰性
ステージ4
・術前補助療法か術後補助療法としての
ホルモン療法後1年以内に再発または
転移後の1次治療のホルモン療法で進行
・669人
▼試験内容
・対象群:フェゾロデックス+ベージニオ
比較群:フェゾロデックス+プラセボ
(2:1)
▼中間解析結果
(データカットオフ 2019年6月20日)
・PFS中央値 16.9カ月 vs 9.3カ月
[HR 0.536、95%:0.445-0.645、p<0.0001]
・3年PFS率 29.9% vs 10.1%
・OS中央値 46.7カ月 vs 37.3カ月
[HR 0.757、95%:0.606-0.945、p=0.0137]
・殺細胞性抗がん剤までの期間中央値
50.2カ月 vs 22.1カ月
[HR 0.625、95%:0.501-0.779、p<0.0001]
※ホルモン陽性で、ホルモン治療が効かずに
再発転移しても、患者集団でみると、
進行が遅いですよね…。
(どの統計、臨床試験結果でも…。
あくまで統計、個人差が大きいと思うが。)
殺細胞性抗がん剤までの期間が素晴らしい
ですね…。
因子が次々に判明して、効く薬剤や
治療法が開発・試験されている、
自分の乳癌には直接関係ないけれど、
がん治療、医療の進歩を
喜ばしく感じ、さらなる進歩に
期待します
ー◆ー◆ー◆ー
私は、ホルモン非反応(ERゼロ、PgRゼロ)の
HER2タイプ乳癌罹患者なので
※まずホルモン受容体を発現して転移する
ことはなかろう、
HER2発現がない細胞で転移すれば
トリネガ、それは可能性としてあり得るし
時々、ブログでもお見かけします…
ので、トリネガの治療は自分事として
ウォッチしていますが…
トリネガも、新たな受容体、因子が
見つかって治療が開発されていけば
細分化されていくでしょうし。
まさに、最近認可された免疫チェック
ポイント阻害剤はPD-L1陽性か陰性かで
治療対象が分かれるし…
そういう時代になってきています。
基本的にはスルーしているし、
私のブログで扱うこともありませんが、
HER2陽性のよしみで、私のブログを
お読みいただいている方々の多数は
ホルモン陽性でもあるトリポジさん
その大元の臨床試験の結果も、と、
また、私のブログをお読みいただいたり
ブログ上で交流いただいた方々の中には
ホルモン陽性、HER2陰性の
ステージ4の方々もいらっしゃるので、
ご紹介させていただきました。
私がフォローさせていただいている方々、
または癌に罹患した経験のある方、がん患者の家族
(の経験者)、保険診療での癌治療や癌緩和治療の経験
がある医師以外の方々からの「いいね」は固くお断り
します。 癌罹患または癌家族の経験が最近のブログ
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