ジェジュン Vocal Review

ジェジュン Vocal Review

ジェジュンの歌声の秘密と変遷

韓国人歌手ジェジュンのVocalReview専用ブログ。

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今日をもって、ブログの更新をやめることにしました。

本編ブログの「ジェジュンに恋してる」の更新を辞めることにしましたので、こちらのブログもそれに準じます。

 

 

この場所は、ジェジュンのレビュー記事だけを移した場所として、記事を更新する予定でしたが、思うように更新できなかった事を心からお詫び申し上げます。
1300人を超える方にアメンバー登録していただき、本当に嬉しかったです。
 
 
僅かの記事しか更新できない短い時間でしたが、読みに来て頂いた事を本当に感謝しています。
ありがとうございました。
 
 
この場所は、閉じるのではなく、このままの形で残しておきます。
ジェジュンという人の歌手としての素晴らしさを読んでくださる方に理解して頂けたら…と思って…
 
今まで、本当にありがとうございました。
 
kuko
 
 

 

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Solo Vocal.Review Vol.2「君には別れ、僕には待つということ」

 

2010年10月発売「成均館スキャンダル」OST

 

 

この曲は、JYJとして活動を再開した2010年10月、韓国に戻ったJYJのメンバーユチョンが主演したドラマ「成均館スキャンダル」のOSTにそれぞれが参加した中の1曲であり、ジェジュンにとっては、JYJになって初めてのソロ曲になる。

 

この曲に使われている彼の歌声は、それまでに活動していた日本でのJPOPの発声をそのままだ。

即ち、JPOPの歌のポジションのままで、韓国語の歌を歌っている。

韓国語の発音のポジションの場合、どうしても喉の奥に引っ込む子音の発音があるため、それらの子音の発音の場合は、僅かにハスキーな音色となるが、全体的には、細く綺麗な歌声になっている。ただ、JPOPに現れていた特徴的な甘い濃厚な響きは姿を見せない。

後半の高音部になると、韓国語の発音に左右され、喉を使った少し突き上げた歌声になる。

 

この頃、彼は、殆ど歌うことが出来ない環境に置かれ、練習するスタジオも満足にない中での録音になった。

前半は、JJYとして最後に出した曲「The…」の中の「君だけに会いたかったよ」の歌いだしの部分と共通する細く綺麗な響きの歌声であり、彼の優しさが溢れ出る歌声になっている。

後半は、彼にしては珍しく力で押す歌声になっているのは、韓国語の発音のせいと、十分な練習が取れなかった中での録音作業の現れと思われる。

 

 

この曲が発売されたとき、韓国のジェジュンファンは、「やっとジェジュンが韓国に帰ってきた」と言って喜んだ。

それは、それまで日本語の曲ばかり歌っていた彼への批判とも取れるような声であり、「やっと韓国に取り戻した」と言う彼女達のホンネとも思えた。

その賞賛の声を聴いた時、何とも言えないほど、悲しく淋しい気持ちになったのを覚えている。

ああ、もう、二度と彼は、日本には戻らない。日本の曲は歌わないのだ、という絶望感に似たような感情に囚われたのであり、韓国語の彼のソロ曲を聴きながら、彼が韓国人であるのだ、という歴然とした事実を思い知らされたような気分になったのを思い出す。

 

 

この曲を聴いて、彼の歌声に嵌り、ファンになったというドラマ好きの人もいるが、私にとっては、この曲は当時の悲しい思いしか浮かばない。

今でも、この曲の前奏を聴くと、何とも言えない悲しく寂しい気持ちになる。

この曲を聴いて漠然と感じた「ああ、彼は韓国の人だったんだ。韓国に帰ったんだ」という絶望感は、その後の8年もの長い年月を暗に示唆していたのかもしれないと感じた。

 

日本活動が再開されて、今回、久しぶりにreviewを書くためにこの曲を聴いたが、やはり当時の悲しい感情が蘇って、何とも物悲しい曲だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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SoloVocal.Review(日本)「Sign」フルバージョン

 

作詞 矢作綾加  作曲・編曲 YUMA

2018年6月27日発売 ソロデビュー曲

 

乾いたくちびる そっと触れて

ためらう指先 月が見てる 声を封じた 二人きりの

最後の合図は 胸の奥に 

目の前崩れていく あの日々鮮やかなまま 時よ止まれ

Stay this time 

Will you give me a sign tonight

I swear it's true

I'll show you my lasting love

 

戻れはしないと 顔を伏せた

なにか言いたげな 瞳のぞく かすかな光 握りしめて 

最後の合図を 君に贈るよ

二度とは引き返せない 明日が嘲笑っても 僕がいるよ

Stay this time 

Will you give me a sign tonight

I swear it's true

I'll show you my lasting love

今だけでいい つなぎとめて この想いを 

Can you feel my heart

終わりのない 闇をこえて 君といたい

Stay this time 

Will you give me a sign tonight

I swear it's true

I'll show you my lasting love

 

 

 

ジェジュンの日本でのソロデビュー曲。

フルバージョンの公開は、6月15日。

NHKの放送を録音して、何度も聴いた。

 

 

 

冒頭に使われている声質は、ソフトだが、太い幅のある中音域だ。

色みは、強くなく、この曲の中では、最も色みのない透明的な声になる。

メロディーがBメロに入り、高音部が顔を出すと共に、響きの色合いが濃くなる。

太いソフトな中に、高音部の濃い響きの音色が加えられる。

メロディーが高音部に差し掛かり、高揚感と共に、ソフトな声は消え、充実した濃厚な響きの歌声に変わる。

芯の通った、しっかりとした意思を持つ歌声になる。

色合いは、濃厚で、高音部すべての音が、統一された響きになる。

 

shortVer. のreviewで使われている音色は一色と書いたが、今回、フルバージョンを注意深く聞くと、一色ではないことがよくわかる。

低音部の無色透明な色。

中音部から高音部にかけての幅のある少し響きのある色。

高音部の濃厚で芯のある響きの太い歌声。

 

この三色を中心に構成された歌になっている。

 

そして、繰り返し何度も何度も、高音部が披露され、さらに音程が上がっていく部分に於ける見事な統一感は、彼が、高音部を十分に取り戻したことを証明する。

しっかりと歌い込んだ跡が見える歌声だ。

 

 

彼の除隊後の歌声の中で、僅かな懸念は、高音部だった。

韓国では、殆ど歌うことが出来ない。

その日常の中で、彼は「守ってあげる」の高音部を避けた。

確かにあの高音部は、曲の最後に出てくるもので、歌手泣かせと言える。さらに「守ってあげる」は、アンコール曲で、声帯の疲れきった時間帯に歌わなければならないという酷なプログラミングだった。

「Love You More」も「音が高くて大変」と彼が話したように、彼の魅力的な高音部は、身体をフルに使って歌わなければならず、負担が大きい。「Life support」を「3度下げて歌った」と言うぐらい、連続する高音部の負担は、ハイバリトンの彼には、大きいと言わざるを得ない。

歌い込みの全く出来ない環境の中では、彼が高音部を避けて、安全圏の声域で歌おうとするのも致し方ないと感じていた。

しかし、本来、彼は、まだ32歳だ。

高音部を避けて通るには、早すぎる年齢だった。

 

 

高音部は、正しいトレーニングと歌い込みさえすれば、すぐに取り戻せる。

とくに彼のように身体を使って歌うタイプは、練習さえすれば、歌の筋肉が戻り、必ず歌えるようになる。

32歳という年齢は、歌手にとっては充実期の始まったばかりの年齢で、さらに彼のように歌ってこなかったブランクのある場合は、その分、声帯が疲弊していない。おそらく20代の声帯を十分維持しているはずだ。

だから、彼には、高音部の歌に挑戦して欲しかった。

 

 

彼の歌声は、不思議だ。

ファンになった当初から感じていたが、中・低音域と高音域とでは、全く違った色を奏でる。

各音域にも様々な音色を持つが、この二つの声域では、まるで別人の声帯のように声が変わる。

以前は、もっと高音域はハスキーだった。今は、そのハスキーさが消えた。そして、太く幅のある芯の通った響きの声が存在する。

この曲に使われているのもそんな声だ。

中・低音域は、多種類の声を持つ。その中で、最も特徴的なのは、濃厚な響きの甘い歌声だ。今回の歌には登場しない。

彼の歌声を思い起こすとき、私は、この2種類の声が、耳の中に蘇る。

彼の声は、複雑な色合いを持ち、それを曲の中で、使い分けている。その使い分けは、彼の歌手としての感覚に依るものだろう。

 

多種多様な声を持たない歌手の歌は、二次元的で平面的だ。即ち、奥行がなく平坦な音楽になる。

それに反し、いくつもの種類の歌声を持つ歌手の歌は、三次元的で立体的だ。奥行が深く、どのような色合いにも染まっていく。

優れた音楽は、建造物に似ている。

どの色合いを使って、構築していくのかは、歌手の手腕にかかっている。

優れた歌手は、それを直感で判断して、使い分けていく。

それは、何層にも塗り込められた絵画のようでもある。

 

 

彼の今回の歌も実に絵画的だ。

一本の線上から、多種多様な色合いが生み出されていく。

 

 

 

久しぶりに聞く彼の高音部は、しっかりとした芯の通った意思を持つ歌声だった。

おそらく彼は、新曲を貰ってから、コンスタントに充実した歌の練習時間を持てているに違いない。

「歌手」としての充実感や歌える環境は、彼の精神を安定させる。

「歌える」ということが、エネルギーとなって歌手の挑戦する心に力を与えていく。

おそらく韓国にいたなら、これほどの充実した声は聴けなかったに違いない。

その歌声は、彼の歌を聴いた人の中に繰り返し残像となって印象づけられていく。

彼の刹那的で、破綻のない十分コントロールされた充実した高音部は、聴衆の耳を捉えて離さないだろう。

それほどに、思いのこもった歌声が使われている1曲だった。

 

 

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