(cache)白井健三、床のEスコア採点に疑問符「着地を止めたのにあの点になる意味が自分の中で分かっていない」 : スポーツ報知

白井健三、床のEスコア採点に疑問符「着地を止めたのにあの点になる意味が自分の中で分かっていない」

白井健三
白井健三

◆体操 全日本個人総合選手権 最終日(28日、群馬・高崎アリーナ)

 男子で16年リオ五輪団体金メダルの白井健三(日体大大学院)が161・463点で最下位の30位に終わった。鉄棒の離れ技では2度落下。大会前に左足首を痛めた影響もあった。「例年より練習が積めてなかったのは間違いない。練習していない状態で試合するとこういう結果になるというのは、自分の中で理解できた。悔しい思いというのを久々に試合でしたので、NHK杯に向けて爆発的なエネルギーになっていくんではないかなと思う」と語気を強めた。

 戸惑うこともあった。代名詞の床運動。鉄棒でミスが出た直後の演技だったにもかかわらず、気持ちを立て直して着地をほぼ完璧に止めた。それでも、Eスコア(出来栄え点)が8・233点と伸びず、合計14・533点に止まった。「体操人生で一番着地が止まった床だったと思う。あの点になる意味が自分の中で分かっていない」と首を傾げざるを得なかった。

 大会前には、練習で審判による採点を受け、着地の乱れがEスコアの減点につながっていると指摘を受けた。意識して改善に取り組み、試合で修正した。「止めろって言われたから止めたのに、こんな点しか出ない。こんな疑問を持ちながら演技をしたくない。(点を)出すんなら出して欲しいし、それなら(着地が)止まっていない選手(の点)をもっと引けよ、と思う」とまくしたてた。

 来月のNHK杯へ、採点基準が明確に分からなければ、改善のしようがない。Eスコアが出ないからといって、無理にDスコア(難度点)ばかりに頼ると、けがのリスクもある。「今は情報を集めることに集中したい。捨てる物はなにもない。来たな、と思わせる演技をして、1人でも抜いていけるようにしたい。なかなかここまで開き直れることもないと思う」と力を込めていた。

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