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#台風19号がくる前に沖縄県民が伝えておきたいこと 毎年、台風襲来に悩まされる沖縄県民がTwitterで対策を発信

社会
2019年10月11日 14:40

 「今年最強クラス」と言われる台風19号が日本列島に接近する中、毎年台風が直撃する沖縄県民がツイッターで「#台風19号がくる前に沖縄県民が伝えておきたいこと」というハッシュタグをつけて台風対策を発信している。沖縄県民の経験に基づいた工夫、対策がズラリと並んでいる。(玉城江梨子)



外には出るな!


激しい風の影響で県道沿いの電柱が軒並みなぎ倒され、通行ができなくなった=2003年9月、沖縄県城辺町(当時)


 2003年に宮古島を直撃した台風14号は最大瞬間風速74メートルを記録。死者1人、けが人が94人に上った。台風で人が死ぬこともある。

 多くの人が訴えたのが外に出るな!ということだ。



停電対策は


 沖縄でも台風が来ると長時間停電する。記憶に新しいのは昨年9月の台風24号。沖縄本島と周辺離島では最大瞬間風速50メートル超の猛烈な風が吹き、約25万戸が停電した。


台風の影響で3日以上停電が続いた老健施設。電気がつかず、空調が止まった室内で高齢者は過ごさなければならなかった=2018年10月、沖縄県糸満市



猛烈な風には

 12日にかけて予想される台風19号の最大瞬間風速は関東甲信と東海で60メートルだ。猛烈な風にはどんな対策、注意が必要だろうか。


強風で根元から倒れた琉球金宮観音菩薩像=2018年9月、沖縄市知花の東南植物楽園(小型無人機で撮影)



 吹き返しの風も注意が必要だ。



車の台風対策も忘れずに

 暴風で心配なのは車。2018年9月の台風24号では沖縄でも各地で車が横転した。


暴風で転倒した自動車=2018年9月29日、沖縄県那覇市

企業はどうすべきか?

 気象庁は台風19号で大雨特別警報を発表する可能性があるとしている。大雨に伴う浸水の対策は。

 台風で外に出られない上に、停電する可能性もある。子どもがいる家庭はどうしているのか。



 従業員を休ませるという判断を企業に求めるツイートも目立つ。



「少しでも被害が減れば」

 ハッシュタグを考えたHaLさんは琉球新報の取材に、「台風19号は被害が甚大になる恐れがある。テレビを見てもあまり台風対策について取り上げていない。SNSから沖縄県民の経験をシェアできたらいいなと思った」と話す。集まったツイートを見て「県民ならではの経験や工夫、経営者への呼び掛けなど幅広い意見が集まってきて、なるほど!と思います。これで本土の被害も少し減ってほしい」と願っている。



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