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【社会】上野動物園モノレール 31日ラストラン 老朽化 存廃アンケ実施へ
日本初のモノレールとして一九五七年に開業した上野動物園(東京都台東区)内を走るモノレールが、車両の老朽化のため今月末で運行を休止し、六十二年間の歴史にいったん幕を下ろす。都によると、最終的に廃止するかどうかは未定。今後、来園者らにアンケートを実施するなどし、結論を出すという。 モノレールを運行する都交通局は十三日から記念キャンペーンを開催予定。来月からは代わりに、パンダのイラストをラッピングしたバスを走らせる。 上野動物園のモノレールは遊戯施設ではなく、鉄道事業法に基づく交通機関。東園-西園間三百三十メートルを一分半で結び、年間百万人以上が利用してきた。線路に車両がぶら下がる「片腕懸垂式」で、現行の「40形車両」は二〇〇一年製造の四代目。老朽化が進んで交換部品の調達も難しくなり、運行休止が決まった。 十三日からの「40形車両ありがとうキャンペーン」では、利用者が記入したメッセージカードを貼った記念ボードを設置するほか、モノレール缶バッジを作るワークショップを行う。開催日は台風19号の影響で変更となる可能性もある。運行最終日の三十一日は午後四時半からラストランイベントが開かれ、写真撮影会などがある。 (天田優里) PR情報
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