中日ドラフト1位・根尾昂内野手(19)が、11月23日から台湾で開催される「アジアウインターベースボールリーグ」への参加が内定した。現在は秋季教育リーグの「みやざきフェニックス・リーグ」に参加しているが、シーズンオフも野球漬けの日々を送り、2年目の飛躍につなげる。
今回で7回目を迎える同リーグ。過去に台湾での経験を飛躍のきっかけにした選手は多い。2016年にMVPを獲得したオリックスの吉田正は今やチームの顔に成長。ヤクルト・村上も昨年の同大会で本塁打、打点の2冠を獲得し今季のブレークにつなげた。若手にとってスターへの登竜門ともいえる大会だ。
さらに今年からはチーム分けが変更。これまでは中日が所属するウエスタン選抜とイースタン選抜に分かれていたが、今年はNPBホワイト(巨人、阪神、中日、DeNA、ロッテ)とNPBレッド(ヤクルト、ソフトバンク、西武、楽天、オリックス)となる。リーグの違う選手と交流する機会にもなる。
殻を破りたい。今年1月の新人合同自主トレ中に右ふくらはぎの肉離れを発症。その出遅れが最後まで響いた。ウエスタン・リーグでは計108試合に出場し、打率2割1分は規定打席到達者の中でリーグワースト2位。127三振、24失策はともにリーグワーストだった。シーズン終盤に1軍に昇格したが2試合で2打数2三振。「課題はたくさんあります」。さらなるレベルアップが必要だと痛感している中、課題を克服するには格好の舞台となる。
また、中日からはドラフト4位・石橋康太捕手(18)、鈴木博志投手(22)、清水達也投手(19)の参加が内定している。
▼アジアウインターベースボールリーグ 台湾で2012年からスタートし、14年を除き毎年実施している。プロ野球のオフシーズンに、翌年以降の飛躍を目指す若手が貴重な実戦を積む場となっており、今年は11月23日から12月15日の日程で開催する予定。昨年は中日から石川翔、山本、高松、伊藤康が参加した。