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 ラグビー・ワールドカップ(W杯)の大阪での開催会場について、大阪市長だった橋下徹氏が「ラグビーの聖地は花園」などと推して花園ラグビー場東大阪市)に決まったと大阪市関係者が明らかにした。大阪市東住吉区の「長居陸上競技場」(現ヤンマースタジアム長居)とする案もあったが、幻となった。

 関係者によると、会場候補について橋下氏と当時大阪府知事だった松井一郎氏らが協議した。花園の収容人員約2万4千人に対してもう一つの候補だった長居は約4万8千人。長居は2002年に日韓サッカーW杯の会場となった実績もあり、日本ラグビー協会が候補地としていたが、元ラガーマンの橋下氏が花園を推薦したという。

 花園では9月22日から10月13日までに米国対トンガ戦など4試合がある。収容人員が少ないこともあって日本戦や強豪のニュージーランド戦、南アフリカ戦はない。市幹部は「花園が盛り上がっていることは大変に喜ばしいことだが、長居で日本戦を見たかった」と漏らした。(本多由佳、笹川翔平)

ラグビーワールドカップ2019日本大会