親が無断で自分の写真などをSNSに投稿し、問題になったことがあると解答した10代は調査対象の42%だった──。米Microsoftは10月9日(現地時間)、このような調査結果を発表した。
これは、Microsoftが毎年実施している調査「Civility, Safety and Interaction Online」の2019年版の結果の一部だ。今年の調査は、25カ国(日本は含まれない)の10代の若者を対象に行った。調査対象の人数は公式ブログには記されていないが、昨年は合計1万1157人が参加した。
上記の結果は「あなたは自分の両親があなたに関する写真、動画、ニュースなどをあなたの許可なくオンラインに投稿することで問題になったことがあるか?」という質問の回答だ。問題になったことがあると答えた42%の内訳は、「大きな問題」が11%、「中くらい」が14%、「小さな問題」が17%だった。30%が問題ではないと答え、28%は両親が自分の許可なく投稿することはないと答えた。
Microsoftは「世界の多くの地域で(9月から)新学期が始まり、親たちが誇りにしている子どもの写真や動画をシェアしたくなっているだろう。だが、その前に多くの若者が親によるシェア“シェアレント”が行き過ぎだと思っていることを知っておいた方がいい」と注意を喚起した。
子どもの写真や動画、名前や住所などをシェアすると個人の特定が可能になるため、子どもがオンライン詐欺や個人情報窃盗の標的になったり、性的搾取目的で親しげに近づくいわゆる「オンライングルーミング」の犠牲になる可能性があると警告する。
この調査では一方、オンラインでトラブルに遭った場合の相談相手についての質問で、48%が両親と答えている。また、オンラインでの行動のロールモデル(お手本)は、80%が両親と答えた。
こうした結果を受けてMicrosoftは、子どもを持つ親に対し、子どものオンライン行動を把握し、必要に応じて関与することや、オンラインについてオープンに会話するよう奨励した。
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