テックアカデミーって、どうなんだろう? 悪い口コミも見つけちゃって、不安になっています。
どんなプログラミングスクールでも、受講生のレベルによって「最高」にもなるし「最低」にもなる要素をはらんでいます。
スクールに入っても、まったくついて行けなかった人にとっては「未経験者でもOK!って言ってたのに! 全然わかりやすく教えてもらえなかった!」となるし、毎日3時間くらいガッツリテキストに向き合って、「どこがどういう風にわからない」ということを言語化できる人にとっては、メンターの存在でさらなる進度で学習できるでしょう。
この記事では、テックアカデミーを受ける上での注意点と、最大限に利用する方法をお伝えします。
未経験者が1ヵ月でプログラミングができるわけがない
タイトル通り。1ヵ月でできるわけないですから。
人気のRubyやPHPをやるなら、HTML、CSSはマスト。未経験者なら、メインのRuby、PHPに入る手前のHTML、CSSで1ヵ月終わります。
メインディッシュ食べる前に、前菜だけでおなか一杯になっちゃった、そういう感じです。
私からすると、テックエキスパートの1ヵ月コースは
- 一日中勉強に充てられるニートやフリーター
- すでにJavaとかC言語とか、大学時代に学んでいて素養がある人
- プロゲートやドットインストールを何周もしていて、ざっと概要を分かっている人
- 東大レベルの記憶力・頭脳の持ち主
向けなんです。
普段、全く別業種で働いている人がテックアカデミーで勉強しようと思ったら、1ヵ月コースは絶対に選んではいけません。
それでも1ヵ月や2ヵ月の短期でマスターできればラッキー
たとえば、『PHP/Larabelコース」の場合、4週間、8週間、12週間、16週間のプランがあります。
- 4週間プラン(1ヵ月)…139,000円
- 8週間プラン(2ヵ月)…189,000円
- 12週間プラン(3ヵ月)…239,000円
- 16週間プラン(4ヵ月)…289,000円
4ヵ月になると30万円近くになるので結構おおきな出費です。
なので「なるべく安く抑えたい!」という気持ちになるのも当然。
できるだけ安く抑えるためには、何をすればいいかというと、次。
テックアカデミーに入る前に、プロゲートをやっておこう
プロゲートは無料のプログラミング学習サイトです。メジャーなプログラミング言語の基本を学べます。
無料版で、テックアカデミーで学びたい言語だけを最低3周やってください。そうすることで、テックアカデミーに入ってから「テキスト読んでもチンプンカンプン! メンターに何を聞けばいいかもわからない!」ということは避けられます。
プロゲートだけでプログラミングはマスターできるか?
じゃあ、プロゲートだけで勉強すればいいんじゃない? テックアカデミーに入る必要ないですよね?
もちろん、独学でできる人ならプロゲートだけでもいいんです。実際にプロゲートしかやっていない、という人もいるでしょう。
でも、私は実際に使ってみて「無理だな」と感じました。有料版は試していないのでわかりませんが、無料版を勉強したところで何も作れない、と思いました。
なぜなら、「Rubyがどういうものかはなんとなくわかったけど、で、これでどうやってWEBアプリケーションつくるの?」という肝心なところが結び付きませんでした。
例えていうと、『脚本の書き方を教わったけど、永遠に映像化されない』そんな感じ。
ですが、テックアカデミーを短期で安く学ぶにはベストな方法になります。
テックアカデミーでは、卒業制作を作ることで、ただのコードが、具体的にどう形になるのかがわかるようになります。
テックアカデミーを受ける前にプロゲートを何周かすることで、コースを短くして節約できるんですね!
そういうこと!
あれもこれも手を付けないこと
プロゲートの基本部分は無料なので、PHPもPythonもRubyもScaraも、色々タダで学習することができます。
ですが、あれもこれも手を付けるのは非効率。
専門性をつけて、ひとつの言語で集中して学習した方がいいです。
RubyやPHPなどWEB系プログラミング言語をやりたいなら、HTML(5)、CSS(3)はやっておくようにしましょう。
プロゲートでHTML、CSSまでやったところで、たぶんあなたは気づくと思います。
「あれ? 1ヵ月過ぎちゃってる…」と。
テックアカデミーは対象者を明確に伝えてはいない
未経験からOK! とは言っていますし、それぞれの期間コースで学習時間の目安も表示されています。
ですが、理解力は人それぞれですし、なかなかすっと頭に入ってこないのがプログラミングです。数学が絡んでくるPython(機械学習・ディープラーニング)なんていったら、さらに難しいでしょう。
未経験の定義にも、「パソコンを普段使わないスマホユーザー」もいれば、「普段HTMLとCSSを駆使しているWEBデザイナー」まで幅広いので、受講生側が自分で判断してね、というしかないのだと思います。
そのため、ギャップが生じないように無料説明会を実施して、何週間コースがいいのかを判断できるクッションが設けられているんでしょう。
テックアカデミーは「副業」を目指す人にベスト
プログラミングに興味はあるけど、エンジニア転職したいほどではない、っていう人って多いと思います。
「自分でオリジナルサービス作ってみたい」という人なら、のんびり試行錯誤しながら作ればいいわけで、テックアカデミーの倍の値段がする通学型スクールに行くのはオーバースペックですよね。
月に100万円以上稼ぎたいというわけじゃなく、会社員で安定収入は確保しつつ、副業で毎月10万円くらい稼ぐっていうのも良いチョイスですよね。
多くの仕事は「時間に対する対価」で働きますが、プログラミングは「成果に対する対価」で働きます。
たとえば、アルバイトは時給がはっきり決まっていますよね。どんなに忙しくても暇でも、働いた時間分給料がもらえますが、それ以上は稼げません。
でもプログラミングは成果報酬なので、3日納期のものを1日で終わらせてしまえば、そこでマネタイズ終了です。自分で仕事を選ぶこともできます。
毎月10万円稼げれば年間120万円。
家族でハワイ旅行に行ってもおつりが来ます。ちょっとライフスタイルの質を上げたい、っていうのにピッタリですよね。
テックアカデミーの向こうにある未来
テックアカデミーのカリキュラムを修了すると、エンジニア転職は難しいけれど個人でクラウドソーシングを利用して数万円単位の仕事はできるようになります。
「5年続けて600万円貯めればマンションの頭金にもなるぞ!」とか
「お金ためて海外留学しよう!」でもいいです。
つまり、「大富豪にならなくても、ちょっと背伸びして贅沢に暮らす」ライフスタイルを手に入れられるのです。
それって、すごいことですよね。
副業といえど、数をこなしていけばスキルは上がっていくし、数年続けていたらクラウドソーシングとはいえ実績ができ、エンジニア特化のフリーランスエージェントに登録するレベルにまでいくかもしれません。
最初からトップを目指すのではなく、スロースタートから初めるのも悪くありません。
まとめ
テックアカデミーは、利用方法さえ間違えなければとてもいいスクールです。
ポイントは「受講前にプロゲートを何周かしておく」ということ。
それだけで、学習がスタートしてからアタフタすることもなく、理解度がグッと深まり「受講して良かった!」と思えるはずです。
そして、小さい案件から実務経験を積んでいき、副業をめざしましょう!
毎月10万円をめざして副業をつづけていくうちに、もっと理解度が深まりスキルも高まります。
海外旅行に行ったり語学留学資金にしたり、家の頭金にしたり。
プログラミングはあなたの生き方の選択肢をちょっと増やすのに、テックアカデミーは最高の利用価値があることがお分かりかと思います。