スペインにて、極右政党のボックス(VOX)が作成した「LGBTのオバケ」が、逆にLGBTコミュニティに利用され話題になっている。
極右政党でアンチLGBTのボックスは、LGBTは人々の敵であり倒すべき存在という意味を込め、レインボー柄のオバケを作成。
ツイッターで画像を付けこう投稿した。
これは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の有名な戦闘シーンで、勇者には政党ボックスのロゴ、敵にレインボー柄のLGBTオバケがいるのがわかる。
つまりボックス(スペインの人々)が倒すべき存在がLGBTだと伝えるパロディ画像だ。
しかしこの画像を見たLGBTのネット民たちは、「このオバケ、逆に可愛いんじゃね?」として、自分たちのキャラとして取り込んだのだ。
ネット民たちはこのLGBTのオバケを「Gaysper(ゲイスパー)」と命名。
これは、幽霊のアニメキャラ”Casper”と、”Gay”を組み合わせた造語だ。
そして以下ツイートのように、オバケを様々なLGBTの旗に変えて投稿。
レインボーフラッグから、トランスジェンダーのフラッグ、ベアープライドのフラッグまで様々だ。
ツイッターではハッシュタグ「#Gaysper」がバズり、みんなでボックスの作ったLGBTオバケをいじり始める!
そして挙げ句の果てには、スペインのTV番組にまで出演してしまう!!
ゲイスパーとして、司会者と対談を披露した。
極右団体による差別的な投稿を、ウィットある投稿で反撃したスペインのLGBTらのユーモアにはあっぱれだ。
スペインでは毎年6月~7月にプライドパレードが開催されるが、今年は会場に”ゲイスパー”グッズであふれ返るに違いない。