鶏肉の血抜きに2日間かけた後、特製のたれに2日間漬け込む。こうした手間がまさに「ジューシー」と呼べる肉のみずみずしさや、冷めても柔らかい食感に反映される。
5年ほど前から新商品づくりに乗り出し、持ち帰り専門の商品として売り出した。この1年で評判が広がり、宴会料理や自宅への土産品として注文する来店客は多く、宇都宮市から足を運ぶ人も多い。
店主の高橋孝男(たかはしたかお)さん(64)は元来、唐揚げ好き。同市の人気店へ修業に行き、揚げ方を工夫し試行錯誤の末、ぱさつきがなく中まで味の染みた商品を生み出した。
半身唐揚げは650円。鶏肉の上腕部を使うカブト揚げは400円。骨なし唐揚げは100グラム200円。いずれも税抜き。カブトの名称は肉の形状がよろいのかぶとに似ているためで、本県ならではのネーミングという。
同市から出身地の塩谷町に店舗を移転して20年。高橋さんは長男の朋裕(ともひろ)さん(27)と2人で店の目玉商品作りに精を出す。注文を受けてから揚げるために15分程度かかることから、事前に電話で予約した方がスムーズに購入できるという。
◆メモ 塩谷町田所2454の21。午前11時~午後2時、午後5~8時。月曜、木曜夜定休。(問)0287・45・0656。