なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る

水曜インタビュー劇場(10秒公演):25年前に生まれた「inゼリー」は、なぜ過去最高を更新したのか (1/6)

» 2019年10月09日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

 その昔のことである。駅のホームで、サラリーマンのおじさんが腰に手をあてて、コーヒー牛乳をグビグビ飲んでいる姿をよく見かけた。そのような光景を目にすることはほとんどなくなったが、いまのサラリーマンは腰に手をあてて、何を飲んでいるのだろうか。読者の中には「ゼリー」を挙げる人がいるかもしれない。

 「な、なんだよ、ゼリーって。カフェのコーヒーだろっ! 街中で持ち歩いている人をよく見かけるし」といったお叱りの言葉が飛んできそうだが、ちょっと待っていただきたい。確かに駅のホームで、ゼリーを飲んでいる光景を目にする機会は少ない。

 が、しかしである。「寝坊しちゃった。朝ごはんをゆっくり食べる時間がない」といったときに、家の中で、腰に手をあてながらグビグビやっている人がいるのかもしれない。そのように感じるほど、とあるゼリーが売れているのだ。10秒チャージでおなじみの「inゼリー」(森永製菓、200円~、税別)である。

森永製菓の「inゼリー」が売れている

 2018年度の売り上げを見ると、過去最高を更新。15年度と比べ、実に70%も伸びているのだ。inゼリーが登場したのは、25年前のこと。ナリタブライアンが三冠馬になって、関西空港が開港して、「同情するなら金をくれ」というセリフが流行した年に生まれたinゼリーは、なぜいまも売れ続けているのか。

 その秘密を解くために、森永製菓で同商品を担当している針ヶ谷仁さんに話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

- PR -

水曜インタビュー劇場 連載一覧

次回の掲載をメールで受け取る

<div style="clear:both;margin:15px 0 0 0;padding:10px;">世の中には「?」が溢れている。なぜ売れているのか、なぜ話題になっているのか、なぜ行列ができているのか――。こうした疑問を解くために、編集部の土肥義則がキーマンに直接アタック! 難しい話はやわらかく、やわらかい話は真面目に、対談形式で紹介する。<div style="background:#eee;padding:5px 10px;font-size:small;margin:5px 0px 0px 0px;">※こちらのページには2015年7月以降の記事を掲載しております。<br>それより前に掲載された記事にをご覧になりたい方は「 <a href="http://bizmakoto.jp/makoto/series/1822/" style="color:#369;">2015年6月以前の記事一覧</a> 」をご覧ください。</div></div>

評判サーチ

株式会社オリエンタルランド

良い点 福利厚生

バックステージもゴミが落ちてなくて簡素だった。食堂や売店、通路も余計な飾りが省いてある感じがきれいに見えた。食品を扱う部署にいたが、手...
20代 / 女性 / 元社員(非正社員)/ 販売・サービス系

注目のテーマ