会社員が毎日出勤する意味はどれだけあるのか

場所に縛られないことの想像以上の効用

毎日通勤してオフィスで働くというあり方から、「出社しないスタイル」の働き方にはどんなメリットがあるのでしょうか?(写真:まちゃー/PIXTA)
来年の東京オリンピックに向けて、政府からは働き方改革を進める政策がいくつも掲げられ、それらに参加する企業も増えてきました。そんなタイミングで、「出社しないスタイル」の働き方を提案したいというのは、『メンバーが勝手に動く最高のチームをつくる プレイングマネジャーの基本』著者の伊庭正康氏です。
「会社にいる=仕事している」という考え方はもう古いという、その理由と対策案を聞きました。

本当に、毎日出勤する必要はあるのだろうか?

2020年の東京オリンピック開催期間中の交通混乱を避けるため、さまざまな政策が打ち出されています。

政府が本番テストとして今年の7月から9月の約1カ月間を「テレワーク・デイズ2019」実施期間と設定してテレワークの一斉実施を呼びかけたり、東京都の小池知事がオフピーク通勤を推奨する「時差Biz」の取り組みを始めるなどしていますが、あなたの会社では実施されていますか?

実際、2012年に開催されたロンドンオリンピックでは、ロンドン市内の企業の約8割の企業がテレワークを実施し、大会期間中の交通混乱を回避したそう。日本でもこれを機に、働き方改革がグッと進んでほしいものです。

そんな働き方改革の波に乗って、私も思い切った提案をしてみたいと思います。もし許されるなら、「出社しないスタイル」の働き方に挑戦してみてはいかがでしょうか。例えば、「ノー・オフィスデー」です。これは、

・できれば週に数回、難しければ月に数回、直行直帰を奨励する
・自宅でのリモートワークを推奨する
・最近増えている、コワーキングスペースでの仕事を推奨する

というもので、現在の「働き方改革」を推し進める潮流と完全に合致しています。

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  • からころもbc29c03168a9
    工場系とかだと無理だけど、IT系とか事務系なら大丈夫そうな気はする。

    事務系だとペーパーレス化の進み具合で経費が増減しそうだ。
    up6
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    2019/10/9 07:10
  • 如月五月ブログ/更新6407c324596e
    そもそも、

    会社員は「仕事の成果」で評価されるべきであり、「出社」や
    「勤務時間」といった勤務体系は補足的な意味しかないはずだ。

    開発部門などはネット環境が整備されれば自宅の方が集中できる
    人もいるだろうし、企画や調査部門などは相手との打ち合わせの
    都合などを考えれば「直行・直帰」が効率的かもしれない。

    いずれにせよ、同業他社が在宅勤務を認めるようになれば、有能
    な人材は流出する可能性が高まる。今朝のブログでも書いたが、
    リモートワークへの流れは止められないだろう。

    普及しない最大の問題点は、会社(上司)が社員(部下)の
    「勤怠」を管理できる自信がないからだろう。

    ただ現実問題として、一定の水準を満たす仕事の実績のある
    社員が望めば「原則許可」という方向に進むのは確実だと思う。

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    down6
    2019/10/9 07:08
  • 今日のご飯はf81b0319ab5a
    コメントにもあるように、仕事の成果を測る必要があるので、職種別評価体系を導入しないとできないでしょうね。

    営業・コンサルの場合は、営業成績や訪問・提案件数
    企画の場合は、企画の件数及び質
    事務系の場合は、作業時間?
    管理職:退職予防・病気予防


    また、私は現在デュアルモニター(2画面)で仕事をしていますが、エクセルを使用する場合は必須ですね。そのため、自宅やシェアオフィスにもあるとうれしいです。

    up1
    down0
    2019/10/9 11:44
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