私たち(ろう者)の話を聞いて
第9回「買物をしていて困ったこと」
- レジでものを買うときなにか色々聞かれる時がありますけれど、これが結構苦手でちょっとびくっとしてしまう瞬間です。何度わからないと言っても早口で何度も繰り替えされてしまい、後ろに待ってるお客さんにも待たせて申し訳ないなぁという、あせりの気分になってしまいます。メニューを指差すとか、簡単な身振りで表してくれる、またはゆっくり言い直してくれる等少し配慮していただけましたら、大体カンで、なにを言いたいのか分かるのでとても助かります。
- スーパーのレジで年配の人が何を言ったか分からないとき、私は聞こえないと言いたくないけど、やむを得ず、言ったら、年配の人が「あっ、いいや~」とそれだけだった。なんか、失礼だなぁ~と思いました。コンビニは何処でも親切だなぁ~と思っています。なぜかと言うと、レジで若い人や年配の人に何か言われた時、聞こえないと言ったら、わざわざスプーン・フォーク・袋・割り箸など見せて頂いたこともありました。そのように聾者に物を見せてあげた方が分かりやすいと思います。たまに手話出来る人もいるし、少しずつ、増大してる感じで、私たちも助かります。
- 欲しいものが何処にあるか分からなかった時に店員に聞くけど、話しが分からないことが多くて、メモに書いて欲しいと言っても口で話そうとするところです。あと、バーゲンでこのお店は何時からタイムセールをしますといったアナウンスが流れると思うのですが、聞こえないから、分からなくて周りの状況に合わせてしまうところです。
- 私の場合は半分聞こえているのだけど、一番困るのは火事とかテロとか起こった時にアナウンスの放送が聞き取れないのが困難・・・。何かあったのかさえも理由が分からずただ人を見て行動する事がある。(そんな時に大きいスクリーンの様なものがあれば何かあるとそのスクリーンを見て分かるじゃないかと思った・・。実際は、難しいでしょうね・・・・)それから、もう1つ一番不安なのはたまたま一人でエレベーターに乗っていた時に地震とか起こるとエレベーターが停止しますよね?そこで私達はどう行動するかは分からないのですが・・・ボタン押した後が問題で、相手の言ってる事が理解出来ない事も困ります。(大抵は、大勢の人が乗っているけれど、もし万が一耳不自由の方が一人だった時に何かあると困る・・・。)
作成日:2002.12.01
Copyright(C) NEC Soft, Ltd. 2002