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辞書にない表現(10)

1.「パー(手遅れ)」

「パー(手遅れ)」の手話イメージ

両方とも指先を閉じ、上に向けます。両手同時に上に上げながら、指をぱっと開きます。がっくりしたような表情をやるとGOOD!!

- 例文 -
(1)電車に乗ろうと走ったのに、ドアが閉まってしまった時に駄目だった(パー)という感じで使います。
(2)人気のお店へ食事に行ったところ、とても混雑していて入れなかったり、すぐに入店できない時に、すぐには無理(パー)という感じで使います。
ろう者は手話を使う時に「パー」と言う人が多いようです。

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2.「失敗(うぬぼれていた)」

「失敗(うぬぼれていた)」の手話イメージ

右手で指文字の”や”を作り、その親指を鼻にあてて、手のひらを斜め下へ下げます。

- 例文 -
野球でホームランを打つ自信があると豪語していたのに、結局、三振に倒れた時に、自信があったのにやられた(失敗)という感じで使います。

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3.「へ(ほっとこう)」

「へ(ほっとこう)」の手話イメージ
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(動画)

右手で鼻の頭をつかみ投げ捨てるように左下にパッと開きます。

※このイラストのように、口を開けずに表現することもあります。

「へ(ほっとこう)」の手話イメージ
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(動画)

すぼめた右手を鼻の頭から下に下ろしながら開きます。

※このイラストのように、口を開けずに表現することもあります。

- 例文 -
(1)スノーボードで滑走中に転んで、ウェアの中に雪がたくさん入ってしまったが、そんなこと気にならないほど、スノーボードが楽しくて、滑りたくて仕方がないので、「そのままでいいや(ウェアの中に入った雪を出さなくていい)」という感じで使います。(雪なんかどうでもいいから、早く行こうぜ!と言う感じです。)
(2)生徒が先生の話を聞かず放置するという感じで使います。
(3)本棚からたくさん本を取り出して、片付けるのが面倒なので、とりあえず、そこら辺に置いちゃおうという感じで使います。

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4.「強制」

「強制」の手話イメージ
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A
右手を握って、力を入れて右腕を上に曲げます。(”強い”という手話も同じです。)
B
胸の前で右手の人差し指を立て、指先を相手側に向けます。右手は前方に斜め下へ動かします。(”命令”という手話も同じです。)

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5.「神経質」

「神経質」の手話イメージ
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(動画)

左手の人差し指を伸ばして、手のひらを自分に向けます。左手の人差し指を右手の親指と人差し指で挟み、指先へ抜けるように閉じて上にあげます。(”敏感”という手話も同じです。神経が細いイメージです。)

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6.「からかう」

「からかう」の手話イメージ
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(動画)

左手で指文字の”た”を作り、右手の指先をつけ合わせて、左手の親指の指先を右手の指先で上から2回程突きます。(頭をたたいたり、からかったりしていじめるイメージです。)

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7.「頭にきた」

「頭にきた」の手話イメージ
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A
右手の人差し指を伸ばし、その指先をこめかみにあてます。
B
人差し指を振り下ろします。(ブチッとするような表情でやるとGOOD!! )

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8.「ポー(成功)」

「ポー(成功)」の手話イメージ

右手で指文字の”さ”を作り、鼻から右上に弧を描いてあげます。
ろう者は手話を使う時に「ポー」と言う人が多いようです。

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9.「ペー(読めない)」

「ペー(読めない)」の手話イメージ

右手で指文字の”ひ”を作り、手のひらを自分に向けます。人差し指の指先をあごにあて、右に弧を描きながら斜め下に下ろし、パッと開きます。

- 例文 -
本を読む時に、漢字の読み方が分からなくて読めない時に使います。
ろう者は手話を使う時に「ペー」とか「ペッ」と言う人が多いようです。

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10.「悪くない(一番良い)」

「悪くない(一番良い)」の手話イメージ
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A
右手の人差し指を伸ばして、鼻の頭を右からたたいて左下におろします。(”悪い”という手話も同じです。)
B
右手のひらを相手側に向けて、手のひらを手前に返します。

- 例文 -
(1)お店で買おうか迷っている服を試着した友達を見て、思った以上に良い感じだった時に「いいじゃん」という感じで使います。
(2)ずっとロングヘアだった女の子がショートカットにイメチェンをしました。「悪くないね=短いのも似合っているね。」という感じで使います。

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11.「みっともない」

「みっともない」の手話イメージ

右手の指先を左口端に2回程あてます。(”おかしい”という手話も同じです。)

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12.「トラウマ」

「トラウマ」の手話イメージ
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A
右手の人差し指を伸ばして、その指先をこめかみにあてます。
B
右手に力を込めて、握りながら2回程回転します。(記憶に深く残る傷を表しています。)

「トラウマ」の手話イメージ
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(動画)

左手をグーにして、その手の背を右ひじに向けて、右手に力を込めて握ります。(記憶に深く残る傷を表しています。)

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13.「おだてる」

「おだてる」の手話イメージ

左手は、指文字の”た”を作ります。立てた親指を右手の人差し指、中指、薬指、小指の指先であおりながら3回程、上にあげます。

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14.「ピィ(何だ!!)」

「ピィ(何だ!!)」の手話イメージ
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(動画)

右手のひらを胸にあて、こすりあげて胸から前に出します。

- 例文 -
友達が予約したお店に案内してもらっていて、折角、長い道のりを歩いてきたのに、友達に「あっ、間違えた。反対側だ」と言われた時に使います。ろう者は手話を使う時に「ピィ」とか「プッ」と言う人が多いようです。

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15.「フ~ン(へぇ~)」

「フ~ン(へぇ~)」の手話イメージ

右手のひらを顔に向け、左下に動かします。

- 例文 -
夫がいつもと違って遅く帰ってきました。夫が「あ~残業して、上司に誘われて飲みに行って遅くなっちゃったよ~。」と言った時、妻が信用していいのか微妙な感じで「フ~ン」というように使います。

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16.「ピン(ポイッ)」

「ピン(ポイッ)」の手話イメージ

右手の親指と中指を合わせ、残りの人差し指と薬指と小指はまっすぐ伸ばし、中指ではじく仕草をします。

- 例文 -
飲み会の時に、親友から「貴女の元彼も来てるみたいだよ~」と言われ、女性が「もう終わった事だし気にしない!ピン(ポイッ)」という感じで使います。

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ろう者の間でよく使われている手話表現です。ろう者と会話する時に、この手話は見たことがありませんか?
見たことの無い方がいらっしゃると思いますが、当ホームページを参考にして下さい。
手話はどのように表したらいいのか?、分からない方が多いのではないかと思います。
ろう者は手話の流れ(表し方)がまちまちなので、ろう者との交流の中で少しずつ覚えていくのがいいと思います。
そうすれば、自然に身に付くと思います。

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作成日:2007.07.06
2007

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