【野球】中京大・和田「あと3本」122安打で27年ぶり更新ならず…岩瀬仁紀にも届かず2019年10月7日 20時2分
愛知大学野球秋季リーグ戦(中日スポーツ後援)は7日、春日井市民球場で第6週の2試合があり、中京大が3―1で中部大に競り勝って勝ち点を4に伸ばし、優勝の可能性を残した。125安打のリーグ最多記録に迫った中京大の和田佳大内野手(4年・鹿児島情報)は、決勝点につながる1安打を放ったが、通算122本で記録更新はならなかった。 「サインはエンドラン。いい所に転がって、チャンスを広げられたのが良かった」。1―1の8回裏無死一塁、ワンバウンドしそうな低めの直球に、体勢を崩しながらたたき付けて遊撃内野安打を放った。これが勝ち越し犠飛を呼び、自身はボークで3点目のホームを踏んだ。大学通算122安打目は勝利に大きく貢献したが、これがリーグ戦の最終打席となったことで記録を更新することはできなかった。 優勝争い生き残りを懸けた中部大との直接対決。一方で、元中日・神野純一(愛工大)が1992年に記録した125本のリーグ通算安打記録まで残り4本と迫った大一番でもあった。 しかし、同学年の仲間が作ってくれた「ワダメーター」のスタンドでの掲示をやめてもらい、個人記録への意識は封印。8回の打席前、攻撃のタイムを取って作戦を耳打ちした半田卓也監督(36)には「バントにして下さい」と笑顔で返す余裕があった。 「あと3本ですか。注目と期待の中でやれたのはいい経験になった」とさばさばと振り返った。優勝の可能性が残されているだけにこの日が大学生活最後とはいえないが、リーグ戦では元中日で大学時代は強打の野手でもあった岩瀬仁紀(愛大)の124本にも届かなかった。「愛工大の結果待ちだけど、できる準備を全部やる」と前を向いた。 ▼優勝争いのゆくえ 勝ち点4で8勝4敗の中京大と、同3で6勝3敗の愛工大が優勝の可能性を残し、愛工大の最終週の結果次第となる。2連勝で勝ち点を挙げれば愛工大が勝率で上回って優勝。2勝1敗の場合、勝率が並び優勝決定戦にもつれ込む。勝ち点を落とすと、中京大の優勝が決まる。
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