ナショナルズは7日、地元ワシントンにドジャースを迎え撃った地区シリーズ(DS)第4戦に「現役最強右腕」マックス・シャーザー(35)が先発。7イニングで109球を費やし、4安打1失点、7奪三振で勝利投手となった。チームは6ー1で勝利。シリーズを2勝2敗に戻し、逆王手をかけた。最終第5戦は移動日を挟んで9日、敵地ロサンゼルスで行われる。
「全てを出し尽くしたエネルギータンクは空だよ。第5戦? どうだろうな。いまはかろうじて腕がぶら下がっている状態だから」。米放送局MASNによれば、3度のサイ・ヤング賞は現役最多のシャーザーは満足そうに語った。女房役だった日系3世のスズキ捕手は「マウンドでは凶暴な野獣に見えるかもしれないが、実は冷静で賢いんだ」と、たたえた。
最終第5戦は敵地ドジャースタジアムで戦うが、分が悪いわけではない。大リーグ公式サイトによれば、過去のDS第5戦はロードチームが19勝13敗。ポストシーズン全体でも、勝てば勝ち抜けという試合は過去にロードチームが58勝56敗と勝ち越している。
2005年に本拠地をカナダのモントリオールから現在のワシントンに移して以来15年目。5度目の挑戦にして初のDS勝ち抜けまで、あと1勝だ。