「現役最強捕手」で逆王手をかけた。カージナルスのヤディエル・モリーナ捕手(37)は7日、地元セントルイスの地区シリーズ第4戦(対ブレーブス)で4ー4の延長10回、左翼にサヨナラ犠飛を放った。シリーズを2勝2敗のタイに戻し、戦いを9日に敵地アトランタで開催される最終5戦に持ち込んだ。
3ー4の8回は2死から右前に同点タイムリー。ここぞという場面で2度もバットで貢献した37歳は、大リーグ公式サイトに「ああいう瞬間が好きなんだ。理由は分からないが、集中レベルが上がるから、好きなのさ」と不敵に笑った。
もともと扇の要としては史上屈指だ。昨季は捕手として史上3位となる9度目のゴールドグラブ賞を獲得。リーグ最優秀守備賞に相当する2011年創設のプラチナ・ゴールドグラブ賞は、歴代最多の4度受賞し、他に捕手の受賞者はいない。
ソフトバンクの甲斐捕手は、昨年の日本シリーズで6者連続盗塁阻止の新記録を樹立し“甲斐キャノン”の愛称が定着。同11月に日米野球で来日したモリーナと交流した際は「尊敬している。同じ場所でキャッチャーができていることが幸せ。試合でもそこまで緊張しないけど、足が震えていた」と感激を語った。