2007年12月24日
母親の盲目の愛に銃殺事件で答えた馬込政義
カリスペラ サメです。
カリスペラは、ギリシャ語のこんばんわ。何か食べ物のような語感。
さて、先週、週間新潮を買って読んだ瞬間に、この件について書こうと思い
立ったのが、馬込政義の乱射事件。でも、体調が思わしくなくて、書けなかっ
た。日々は流れ、あんなにテレビのニュースで流れていたのが、いつのまに
か別のニュースに置き換わっている。
しかし、こちらはあくまでマイペースでいこう。
死者2名、負傷者6名を出した「ルネサンス佐世保」の銃乱射事件。
当サイトでは17日に、馬込政義のキャラクターを感じられる一般ニュースから
抜粋して、文章を書いた。
今回は週刊新潮12月27日号に掲載された『「家族の迷宮」から乱射された
「凶弾」』という記事を元に書いていきたい。
この週刊誌の記事も、馬込政義のキャラクターを中心に構成されている。
その中で、初めて聞く馬込政義と「黒魔術」の関連。
何かこじつけにも思われかねないが、本人が自殺してしまったのでは確かめ
ようもない。
● 倉本さんは「黒魔術」の生贄に
馬込政義が凶行の舞台にスポーツジムを選んだこと。その謎を解く鍵が、
殺害された美貌のインストラクター・倉本舞衣さん(26)の存在だと語るの
は捜査関係者。
その別の理由として「黒魔術」の生贄にされたとの声まで上がっていると
いう。
ある同級生が語る馬込政義の宗教観。
「実は馬込は、高校時代、黒ミサとか黒魔術にすごく興味を持っていました」
「不良っぽい奴から、からかわれたりすると、馬込は、相手に聞こえないくら
いの小声で妙な言葉をつぶやいていました。それが黒ミサとか黒魔術に出
てくる呪いの言葉だったのです」
黒魔術との関連はともかくとして、倉本舞衣さんに特別な感情を持っていた
のは確かなようだ。言葉で彼女に好意を伝えていたことが県警の調べで分
かっている。
また、彼女の勤務スケジュールを把握していたという。
犯行当日(12月14日)は倉本さんが夕方に水泳の指導をする金曜日だった。
午後1時49分に馬込容疑者の入館記録があったが、館内で運動に取り組
む姿は目撃されておらず、入館は倉本さんの出勤を確かめるためだったと
みられる。
クラブ側によると、この時間帯は倉本さんが受け付けをしたらしい。
一方、倉本さんは馬込政義について「あの人気持ち悪いの」と嫌悪感を示し
ていた。
倉本さんは別の会員男性と交際しており、倉本さんの交友関係への嫉妬が
動機の一つとなったとみている。
調べによると、馬込は、男性とほとんど面識がなく、「いつから会員か」「どこ
に住んでいるのか」などと尋ねたり、倉本さんと一緒にいるところに不意に姿
を見せるなど、ストーカーまがいの行為をしていた。
男性は県警の事情聴取に対し「最近、(馬込容疑者から)じろじろ見られるこ
とが多かった」と話している。
馬込は、倉本さんがクラブに就職した02年5月のほぼ同時期に会員になり、
いったん退会。
今年8月の再入会後は週1回程度のジム通いだったが、最近は連日のよう
に来ていた。倉本さんは受付と水泳を担当していた。
クラブ側は明文化していないが、従業員が会員と個人的な交際をしないよう
研修などで指導していた。県警は、馬込がこうした“ルール”を何らかの経緯
で知り、倉本さんと交際しないよう男性に圧力をかけていたとの見方を強め
ている。
● 県警は倉本さんを狙った犯行と断定
馬込政義は14日午後7時10分ごろ、迷彩服の上下にブーツ、ヘルメットを
着用し、黒いマスクで顔を覆った姿で正面玄関からクラブに侵入。プールサ
イドに向かった。
倉本さんの交際相手の男性はクラブで、水泳中だった。体格などから馬込
容疑者と気づいたといい、プールから上がったところで、馬込に手で押しのけ
られた。この時、馬込政義は無言だった。
水泳のインストラクターの倉本さんはプールにいて異変に気付き、子供たち
を誘導しながら、出入り口とは別の方向から事務室へ逃げ込んだ。
これを見た馬込は銃を腰に構えてプールサイドを走りながら2発を発砲。
プール出入り口から玄関ホール側に出て、倉本さんが外に逃げ出せないよ
う先回りする形で事務室に侵入、倉本さんを銃撃した。
県警は、馬込政義が〈1〉男性には銃口を向けずに倉本さんを追った〈2〉最初
に倉本さんを銃撃した〈3〉事務室には子供らも倉本さんと 一緒に逃げ込ん
だが、倉本さんだけを至近距離から狙い撃ちした――
ことなどから、倉本さんを狙った犯行と断定した。
● 母親の盲目の愛
週刊新潮の記事でもう一つ、気になった部分は記事で言うところの
母親の盲目の愛。
馬込政義は高校卒業後、ほんの一時期だけ正社員として勤務するものの
以後は短期間のバイト収入。
そのバイト期間に、母親はせっせと息子に仕送りをしていたという。
「それもね、毎月20万円もですよ。もう社会人になってるんだから、そんな
に甘やかしちゃあねって注意したんですが、まったく意に介してませんでし
たね」(母親と親しい知人)
銃器も今年8月に21万円で購入した散弾銃のほか、トータルで80万円ほ
ど。9月にその銃のロッカーを5万円で購入。その半月後は趣味の釣りの
ため、中古とはいえモーター付きのボートを40万円ほどで手に入れた。
「5人乗りのやつで、即金でしたね。支払いは現金でしたね」
(マリン会社の社長)
さらにピーク時には1000万円近いサラ金からの借金もあったようだが、その
半分は、母親が夫の退職金から返済に回しているという。
「今年の夏、新車のワゴンを350万円で買ってますが、それも母親が退職金
から出してあげたんです」(母親と親しい知人)
定職もなく、散在三昧の息子に乞われるまま、湯水のように金を与える母親。
「やっぱり、あの奥さんがあまりにも甘やかしすぎたんですよ」(近所の住人)
とは、誰もが抱く感想だ。
● 夫を虐待する母・クリスチャンなんて信じられない
さて、「夫の退職金から返済に回して」とあるが、それをなぜ馬込政義の父
親は許していたのか?母親の盲目的ないきすぎた行為を止めることはできな
かったのか?という疑問がわいてくる。
そこの疑問の答えは同じく週刊新潮の記事から推測できる。
馬込政義が地元の内科医院を半年で辞めた後、急におかしくなった。近所
の住民が挨拶してもジロリと睨みつけるようになったという。そして、すでに
その頃、馬込一家は崩壊状態だったという。
知人が語る。
「市営の動植物園や清掃員として市の職員を定年まで勤め上げたお父さんは、
おとなしすぎるくらいの人です。なのに、奥さんがキツイ人でね。旦那のことを
口汚く罵り、車から引きずり降ろすわ、押し込めるわ、足で蹴りあげたりとかね。
もう見ていられないくらい酷い扱いでした。あれでクリスチャンなんて信じられ
ないですよ。」
別の住民も言う。
「あのお父さん、奥さんから1日200円ほどしかお小遣いもらえなくてね。歯
医者にも連れて行ってもらえないから、歯が一本もないまま。しかも3000万
円近くの退職金も独り占めして、奥さんだけ2週間の欧州旅行に行ったのよ」
他人の家のお父さんの小遣いの額まで広まっている近所というのも、すごい
ものだと思う。どこまで、馬込家の事情がオープンになっていたのか?それは
奥さんが自ら広めてしまった事なのか?
そんな母親に対し馬込の方は暴力で応じていたという。
「家の中から息子の怒鳴り声もしてたし、奥さんが左腕に包帯巻いてたことも。
”息子が言うこと聞いてくれなくて”ってボヤいてたから、ピンときました」夫
を虐待する母を、暴力で支配する息子。記事で書かれているように、まさしく
この家庭の状態が惨事の予兆でもあったわけだ。
参照:佐世保乱射、倉本さん狙った犯行と断定…交際男性押しのけ追う 読売新聞
[佐世保乱射]倉本さん交際に嫉妬? 事件前、好意伝える 毎日新聞
関連:病院を辞めてから奇行が目立った馬込政義・佐世保乱射事件 サメ石