リレー侍が世界の壁の厚さを痛感した。陸上の世界選手権(6日閉幕、ドーハ)の男子400メートルリレー銅メダリストの桐生祥秀(23)=日本生命、多田修平(23)=住友電工、白石黄良々(きらら、23)=セレスポ=の3人が8日、東京都内で帰国会見に臨んだ。
アジア新記録を出したにも関わらず、目標の金メダルを獲得できなかった結果に、桐生は「アメリカ、イギリスには、個々の走力で負けたと思う。最後の5メートル、2メートルでやられたと思うし、最後の数歩の大事さを知りました」。多田も「日本の選手層も厚くなり、バトンパスもうまくいったのに、各国もバトンパスがうまくなっていた。東京五輪でメダルを取るには、走力を上げることを優先するべき」と同意した。メダルを持ち帰ることはできたが、喜びよりも悔しさをにじませた。