宮田裕介
作家・百田尚樹さんの小説を宣伝する新潮社のキャンペーンが、わずか2日で中止になった。何が起きたのか。
同社は4日、7月発売の百田さんの小説「夏の騎士」について、「読書がすんだらヨイショせよ」などと題したキャンペーンをツイッターで始めた。「ほめちぎる読書感想文」を募集し、百田さんを「気持ちよくさせた」20人に1万円分の図書カードを贈る内容。25日までの企画だと説明した。
これにツイッターで注目が集まった。「百田さんを好きか嫌いかは別として、下品な宣伝」「出版社が読書をばかにするような企画で不快」など否定的にとらえる意見も多く出た。この宣伝に関わっていない同社のベテラン編集者も、取材に「読書感想文は本来、書き手が率直な思いをつづるもの。出版社が自ら『ヨイショ』を求めるのはおかしい」と話す。
新潮社宣伝部は5日夜、キャンペーンの中止を発表。「読者の方に楽しんで参加していただくための宣伝手法ですが、当方の意図とは違った形で受け止め、不快に感じられた方がいらっしゃったとしたら遺憾です」と取材に答えた。
百田さんにも事前に伝えたが、「あくまで新潮社の責任で実施しました」とも説明した。百田さんは5日、「新潮社も悪意があったわけじゃない。善意の企画が空回りしただけ。それに、全部をお任せにしていた私のせいでもある」などとツイートした。
なぜ、企画はたった2日で取り…
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