楽天の嶋基宏捕手(34)が今季限りで退団することが7日、決定的になった。CSファーストステージ敗退後、石井ゼネラルマネジャー(GM)が来季契約について話し合いを進めていることを明かした上で「彼はスタメンマスクで挑戦したい気持ちが強いが、うちは今そういう環境にない。その方向で協力したい」と説明した。今季の推定年俸は1億円で、球団から野球協約の減額制限(1億円以下は25%)を超えるダウン提示をしたとみられる。今後は先発出場の機会を求めて移籍先を探すことになりそうだ。
嶋は今季も正捕手として開幕したが、腰痛での離脱に加え、チームが4年目の堀内や新人・太田ら若手捕手の育成にかじを切ったこともあり、プロ13年目で最少の出場57試合に終わっていた。石井GMは他球団との交渉が不調に終わった場合、受け入れることを示唆すると、「東北・仙台にとって特別な存在なので、いろんな経験をした後で戻ってきてほしいという話をした」と発言。たとえ他球団に移籍しても、いずれは指導者として復帰してほしいとの考えを伝えたようだ。