【ドーハ(カタール)川村庸介】陸上の世界選手権の男子400メートルリレーで、37秒43のアジア新記録で2大会連続の銅メダルを獲得した日本のメンバーが6日、当地のハリファ国際競技場で行われた表彰式に出席し、アンカーを務めたサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が東京五輪で100メートル、200メートルと400メートルリレーへの挑戦に意欲を見せた。大会は同日閉幕し、日本は金メダル2、銅メダル1、入賞5で全日程を終えた。
シニアのリレーでは初の日の丸、そしてメダルに「結構いい景色だった」と表彰台からの光景を振り返ったサニブラウン。同時に「なんか実感が沸いてこない。自分は今大会だけポーンと入っただけで、そこまでつなげてくれた人たちのような努力をしていないので、何とも言えない感じ」と率直な思いも明かした。
東京五輪ではリレーに加えて今大会準決勝止まりだった100メートル、そして出場を見送った200メートルでの活躍を思い描く。
「3種目出場できればと思っている。200までは意地でも走って、4継まで行ったら気力の問題」。全て決勝まで進めば8本を走ることになるが「いずれはやらなきゃいけない。やるなら来年。それができなきゃ本当の強さは得られない」と覚悟を口にする。
より速く、そしてより強くなって来夏、新国立競技場のトラックを駆ける。 (川村庸介)