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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]毎日王冠 最後方から豪脚爆発!キングリー古馬斬り

2019年10月7日 紙面から

アエロリットをかわすダノンキングリー(中央)

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 「第70回毎日王冠」(GII・芝1800メートル)は6日、東京競馬場で行われ、1番人気のダノンキングリーが最後方から直線でごぼう抜きを決め、1分44秒4で優勝。共同通信杯に続く重賞2勝目を挙げた。逃げた2番人気のアエロリットが1馬身1/4差の2着に粘り、3番人気のインディチャンプが3着。戸崎圭太騎手(39)=美浦・田島=は同レース2勝目、萩原清調教師(60)=美浦=は初勝利。

王冠をかぶりガッツポーズする戸崎=東京競馬場で

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 直線だけの競馬で古馬をねじ伏せた。さすが現3歳世代トップクラスの底力。ダノンキングリーの秋初戦は、あと一歩届かなかった春のクラシックのうっぷんを晴らす上々の滑り出しとなった。

 立ち上がるようにゲートを出てダッシュがつかず最後方から。ざわつく場内。「馬場が良かったし、前残りの競馬が続いていたので良い位置につけたかった」と戸崎。ただ、その後の対応は冷静だった。「馬をリラックスさせて馬のリズムで走らせた」という。

 前半1000メートル通過が58秒5とアエロリットが作り出した緩みないペースを後方から淡々と追走し、直線は大外へ。馬場の真ん中をメンバー中最速の上がり3F33秒4の決め手を発揮。問答無用の末脚で2、3着争いを尻目に悠々と先頭でゴールを駆け抜けた。

 「直線は手応えがあったし、この馬のいいところ、切れ味が出た」と戸崎は完勝に納得顔。ひと夏を越しての成長には手応えを感じており「今後のGIでの活躍も楽しみだと思います」と活躍を予言した。

 野田順弘オーナーは「ゾクゾク、ワクワクしましたね」と振り返り「(母馬の)マイグッドネスの血統を追い掛けてきましたから。継続は力なりですね」と破顔一笑。「この次が楽しみな勝ち方でした」と喜びをかみしめた。

 萩原師は「強い競馬をしてくれた」と秋初戦の好発進に安堵(あんど)の表情。次走はマイルCS(GI・11月17日・京都・芝1600メートル)を予定。春は届かなかったGIタイトルへ。次がその雪辱の舞台だ。 (高橋知子)

 

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