macOS 10.15 Catalinaの初期リリースではNVIDIA製のdGPUを搭載したMacBook ProやiMacでSceneKitがサポートされず、Catalyst系アプリの機能が一部制限されるもようです。詳細は以下から。
AppleはmacOS 10.15 Catalinaの正式リリースを前に、開発者向けにmacOS CatalinaのGolden Master版を公開、Catalystを利用してiPadからMacへ移植したアプリの審査やMac App Storeで定額制ゲーム配信サービスApple Arcadeのサービスを開始していますが、
Lights Offなどのゲームアプリを開発しているSteve Troughton-Smithさんによると、Appleは古いNVIDIA GPUを搭載したMac(自身のiMac 2012など)でSceneKitのサポートを行わないままmacOS 10.15 Catalinaをリリースするようです。
NVIDIA dGPUを搭載したMac
SceneKitはAppleが2012年から公開している3DグラフィックスAPIでiOSやmacOS、tvOSプラットフォームで3Dモデルの作成やエフェクトの処理を行うことができますが、CatalinaのGM版をチェックしたSteveさんによると、リリースされたmacOS 10.15 Catalina GMではNVIDIA GPUを搭載したMacでCatalyst系アプリのSceneKitが機能しないようになっており、SceneKitを利用したシーンは空のシーンとしてレンダリングされるそうです。
Appleは2018年09月にリリースしたmacOS 10.14 MojaveでGPUドライバを完全にコントロールしたため、GPUのパフォーマンス低下が確認されているNVIDIA dGPU搭載のMacでもNVIDIAのGPU/CUDAドライバがアップデートできない問題が続いていますが、macOS 10.15 Catalinaでは以下のNVIDI dGPUを搭載したMacでパフォーマンスに続き、利用できないCatalystアプリやApple Arcadeのゲームがあるかもしれません。
Mac | macOS 10.14 Mojave macOS 10.15 Catalina | Catalina対応かつ NVIDIA製dGPUを搭載したMac |
---|---|---|
MacBook | 2015以降 | なし |
MacBook Air | 2012以降 | なし |
MacBook Pro | MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2012) MacBook Pro (Retina, 15-inch, Early 2013) MacBook Pro (Retina, 15-inch, Late 2013) MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014) | |
Mac mini | なし | |
iMac | iMac (21-/27-inch, Late 2012) iMac (21.5-/27-inch, Late 2013) | |
iMac Pro | 2017以降 | なし |
Mac Pro | Metalと互換性のあるGPUを 積んだMid 2010/Mid 2012以降 (Catalinaは2013以降) | なし |
- SceneKit: What’s New – WWDC 2017 – Videos – Apple Developer
コメント
これは酷い、酷すぎる