【芸能・社会】Hey!Say!令和に世界へJUMP 7年ぶり台湾公演で成長ぶり披露2019年10月7日 紙面から
【台北=江川悠】アイドルグループ「Hey!Say!JUMP」が5日と6日の2日間、当地の台北アリーナで7年ぶり2度目の台湾公演を開催。昨年9月に先輩の関ジャニ∞も立った台北最大級のアリーナ施設で計2万2000人を動員した。2012年の公演以来、人気も知名度もうなぎ上り。現地ファンやプロモーターからの熱烈なラブコールに応えて、さらに成長した姿で帰ってきた。本格的な海外進出への礎を築いた8人は、元号が変わってもジャニーズの看板を背負って世界にJUMPする。 2012年の南港101公演は3日間で計7000人の動員だった。17年にNHK紅白歌合戦に初出場するなど、この7年間で着実にステップアップを重ねたメンバーたちが、ずっと待ち続けてくれた台湾のファンに恩返しするときがやってきた。 「台湾的大家、久等了=タイワンデァダージャ、ジゥデンラ」(台湾の皆さん、お待たせしました)。薮宏太(29)の中国語あいさつに、7色のペンライトや応援うちわを掲げたファンの大歓声が響き渡った。 KinKi Kidsの堂本光一(40)に総合演出を依頼し、ジャニーズの王道パフォーマンスをふんだんに取り入れた。圧巻は「Born in the EARTH」という楽曲の場面。7人が輪になって手をつないでステージ上空に舞い上がった後に回転する「サークルフライング」。メンバーも過去に出演した「SUMMARY」というショーのために故ジャニー喜多川社長が考案した王道パフォーマンスだ。 久々の“大技”に中島裕翔(26)は「SUMMARYの思い出がすごく強いので、円になってまた飛ぶことができて、僕たちの夢がまたかなってよかった」と喜んだ。別のフライングについては、ミュージカル「Endless SHOCK」を大阪・梅田芸術劇場で上演中の光一のもとを訪れ、直接指導を受けたメンバーもいた。 シングルメドレーを含む25曲を披露。本編ラスト曲「White Love」は、大サビを中国語の歌詞にかえて歌唱し、ファンを大喜びさせた。和太鼓や三味線など「和」をモチーフにしたコーナーは、ジャニーさんから受け継いだ財産だ。 薮は「ジャニーさんが『海外に通用するアーティストになりなさい』と口酸っぱく言ってくださっていたので、今回あらためて台湾でやらせていただいて光栄です。これをきっかけに、海外でいろんなことを発信していかないといけないなと感じてます」。 中島も「心意気としては、またデビューし直す。あらためて初心に帰るつもりで臨んでいます」と語った。 台湾から始まった世界への本格挑戦。山田涼介(26)は「また必ず戻ってくるので、そのときはまた僕たちに会いに来てください」とカムバックを約束した。 ◆7割現地ファン 空港にも600人所属レコード会社によると、コンサート来場者の7割が現地ファン。3日に台北に到着した際も、600人がロビーで待ち受けていた。7年ぶりの台湾公演の決定を受け、デビュー曲「Ultra Music Power」など2曲を9月16日から配信。海外でのジャニーズの楽曲配信は史上初となる。 また同28日からは台北・華山エリアに期間限定の「Hey!Say!JUMP POP! UP! STORE」がオープンし、これまでにリリースしたCDや映像作品を販売したが、即ソールドアウトに。コンサート開催の2日間は店の外まで行列ができた。 ◆20億人以上視聴 来月19日歌の祭典今回の台湾公演をジャンプ台に、Hey!Say!JUMPは11月19日に東京・NHKホールで開催されるアジア太平洋地域の歌の祭典「ABUソングフェスティバル in TOKYO」に日本代表として出演する。各国のテレビ局が自国でトップクラスの人気を誇るアーティストを送り出す。20億人以上の視聴が見込まれる同イベントへの出演について、中島は「日本代表に選んでいただいたことに感謝します。それだけの自信をもってパフォーマンスしないといけない」と気を引き締めた。また、11月29~12月1日の京セラドーム大阪を皮切りに国内でドームツアーを行う。
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