将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は7日、王将戦挑戦者決定リーグで豊島将之名人(29)と激突。対局は大阪市福島区の関西将棋会館で午前10時から始まっている。持ち時間は各4時間で使い切ったら1分将棋。先後はあらかじめ決められており、藤井七段は後手番から難敵に挑む。戦型は相掛かりに進んでいる。
豊島名人にはまだ公式戦で勝ったことがなく、対戦成績0勝3敗。前回は7月23日の竜王戦決勝トーナメントで、藤井七段にも勝てる場面があったが惜しくも一歩届かなかった。名人から初勝利を挙げ、9月30日の三浦弘行九段(45)戦に続くリーグ2連勝を飾れるかに注目だ。一方、豊島名人は10月3日の広瀬章人竜王(32)戦に敗れてリーグ1勝1敗。挑戦権獲得へ負けられない戦いとなる。
屋敷伸之九段(47)が持つ史上最年少タイトル獲得記録(18歳6カ月)更新へ向け、藤井七段に残されているチャンスは5棋戦。2020年の王将戦、棋聖戦、王位戦、王座戦、竜王戦となっている。
王将位は現在、渡辺明三冠(35)が保持。挑戦者決定リーグには7人の棋士が参加し、総当たりで渡辺王将への挑戦権を争う。7人のうち来期に残留できるのは4人のみで「将棋界で最も過酷なリーグ」といわれる。七番勝負は来年1~3月に行われる。