注目の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は前半で2つスコアを落としながらも、バック9でカムバック。この日5バーディー、3ボギーの70にまとめ、首位と6打差の通算9アンダー6位で最終日を迎える。
シブコフィーバーは、まだ収まるところを知らない。9月の日本女子プロ選手権最終日の1万3278人を超えて、今季最多の1万4131人ギャラリーがコースを埋め尽くしたこの日。
「前半はホントにパッティングに苦しんで…」1番バーディーで発進しながら3、4、6番をボギーとして「クソ、クソ、クソッ。…なんでやねん! とずっとブツブツ言ってました」という渋野。そんな悪い流れを変えたのは13番、3メートルの大きく左に曲がるフックラインのバーディーパットだった。
「難しいラインだったけど距離感バッチリで入ってくれた。曲がり幅は…パターの半分ぐらい。50センチ!? ん? 私の足2つ(26・5センチ×2)はないな。アシカの足!?…わかんないけど(笑)」と不思議なたとえで、シブコ的説明。まあ、なんにせよこのパットで「一安心。気持ちを切り替えることができた」という。
続く14番パー5は第3打のアプローチを1メートル弱に寄せ、16番パー3では6番アイアンのティーショットをピンそば30センチに。最終18番パー5は残り204ヤードを4Uで右手前カラーに運び、6メートルのイーグルトライこそ外れたが、バーディーフィニッシュ。なんとかV戦線に生き残った。