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【ラグビー】

松島日本W杯史上最多の通算5トライ!貴重なボーナスポイントをもたらした

2019年10月5日 22時32分

試合終了間際、チーム4本目のトライを決める松島

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 ◇5日 W杯ラグビー1次リーグA組 日本38ー19サモア(豊田スタジアム)

 日本がサモアに快勝して開幕3連勝。4トライ以上で得られるボーナスポイント(BP)を含む勝ち点5を加えて勝ち点14とした日本は再びA組の首位に立ち、史上初の1次リーグ突破へ優位な状況となった。

 電光石火―。松島が日本に貴重なボーナスポイントをもたらした。後半44分過ぎ、ゴール前で左へ展開、左隅へ飛び込んだ。個人としては、ハットトリックを達成した開幕戦のロシア戦以来、日本のW杯史上最多となる通算5トライ目だった。

 9―6の前半27分にも、観衆を魅了した。右サイドでボールを抱えると歓声が沸く。密集地帯で隙間を探し当てた。4人抜いて倒されるも、立って再始動。計7人を抜いた。その後、左へ展開。CTBラファエレが祖国からトライを奪った。

 均衡を破る始点は、やはり切れ味抜群の松島だった。「チャンスがあれば、トライ王というのも見えてくる。1トライ以上は取りたい」。見据えるのはキング。初戦のロシア戦で3トライを奪い、開幕戦でW杯史上初となるハットトリックを達成した。トライのランキングは2位。そして、対戦国から標的になった。それでも、腰を引くことはない。

 静かにトライを虎視眈々(たんたん)と狙うのには理由がある。前回大会のサモア戦は26―5で勝利するも、WTB山田の1トライのみ。4トライ以上で得るボーナスポイント1を獲得できなかったのが響き、3勝するも1次リーグ敗退。世界の壁を破るためにトライを取り切る力が求められた。松島は4年間を振り返って言う。

 「僕たちにはしっかりトライを取っていける力がある」

 この日、SO田村の右足もさえた。前半2、7分とPGを決め勢いをつける。前半は4本すべてのキックを成功。司令塔とエース。日本は歯車ががっちりとかみ合った。(占部哲也)

 

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