今日は「サル」に関する英語の雑学を紹介したいと思います。サルは英語でmoneky ですね。これは小学生でも知っている単語ですが、みなさん、monkey の語源ってご存じですか?実はこの monkey、元は固有名詞だったんですよ! ● ● ● monkey の語源は、「 Reynard the Fox」という動物の物語に出てくるサルの名前、 Moneke が語源なんです。この固有名詞 Monake が、いつのまにか「サル」一般を指すようになったんです。驚きですね。monkey が固有名詞だったなんて。 この Moneke ですが、中フランス語 monneke が語源とされています。この単語の構造を見ると、次のようになっています。 monne + -ke monne は「サル」を意味する単語です。 -ke は「指小辞」と呼ばれるもので、何か小さなものを指すときに使われます。ドイツ語にも同じような指小辞があり、-chen と書かれます。Mädchen という単語は、「女の子」という意味の単語ですが、後ろの部分が -chen になっていますね。日本語でも、小さな女の子に「~ちゃん」という指小辞をつけますが、-chen と似ているのが面白いですね。 ● ● ● そしてこの monna ですが、さらに時代をさかのぼるとなんと!「女性」を意味する単語だったのです。これは驚き! 「サル」が「女性」を意味する単語だったとは。。。 monna は、実は madonna が崩れた形なんです。madonna をカタカナで書くと「マドンナ」です。皆さんご存じの単語ですね。この madonna は、ラテン語 dominus (主人)の女性形 domina (女主人)がイタリアに入り、donna (女性)となったものに、「私の」を表す接頭辞 ma- がくっついたものです。英語に直すと、my ladyとなるでしょうか。 「サル」と「女性」がもともと同じ語源だったとは、びっくりですね。 ● ● ● 話は変わりますが、英語におけるサルのイメージは「いい加減・適当・うさんくさい」です。かわいそうに、元は「女性」を意味する単語だったものが(泣)。 次のような用例があります。 ・monkey business「インチキ商売」 ・monkey Jesus「嫌なやつ」 ・monkey cage 「牢屋」 ・monkey house「売春宿」 ・monkey on one's back「麻薬患者」 次の例はmonkey を動詞として用いています。 ・Stop monkeying around and work! 「ふざけ回ってないで働け!」 ・He was monkeying around with another woman! 「彼ったら、別の女と浮気していたのよ!」 ところで、工具で monkey wrenchというのがありますね。口の部分が動いて、どんなサイズのボルトでも使えるスパナのことです。なんでこの工具に monkey がつくのだろう?と思って調べましたが、実は、この monkey はサルのことではないらしいのです。初めは、この工具の発案者 Charles Monckeの名前をとって Moncke wrenchと呼んでいたそうですが、後にこれが monkey と誤解されるようになり、こちらの呼び名のほうが定着してしまったらしいのです。 ■「英文法小冊子」セット、年始価格は今週末まで!■ 「英文法小冊子セット」Vol.1〜Vol.4の「年始特別価格」 1,000円 でのご提供は、今週末、1月21日(土)までとさせて頂きます。まだ購入されていない方、ラストチャンスです!是非お求め下さい。 「英文法小冊子年始特別価格」お申し込みはこちら ※事務処理上の関係で、限定50セットとさせていただいております。品切れの際はご容赦下さい。 ※セット価格ですので、バラでご購入の際には特価が適用されません。 |
表題の A whale is a fish. という文ですが、この文には誤りが含まれています。皆さん、誤りを指摘できますか。 この文、文法的には誤りはありません。内容に問題があります。「クジラは魚である。」という意味になりますが、ご存じの通りクジラは魚ではありませんよね。分類学的には。正しくはこうなります。 A whale is a mammal. 「クジラは哺乳類である。」 mammal は「哺乳類」のことですね。クジラは、乳を飲んで育ちますのでやっぱり魚じゃない、ということです。 ここで疑問。では、何故動物学的には魚類ではない shellfish 「貝、カニやロブスターなどの甲殻類」 crayfish 「ザリガニ」 jellyfish 「クラゲなどの腔腸類(こうちょうるい:口と肛門が同じ)」 cuttlefish「イカ」 には -fish がつくのでしょうか。 この謎を解くために、fish の歴史について触れてみます。fish は古英語の時代からある、英語本来語です。当時は fisc とつづっていましたが、「スク」の部分が「シュ」と発音されるようになり、今の fish になったのです。そして、fisc の元々の意味ですが、「魚類」ではなくて、「水産動物」だったんです。水に住む動物はみんな fish だったんですね。ですから、昔だったら、「クジラはフィッシュである」と言っても間違いではなかったのです。ですから、先に述べた shellfish / crayfish / jellyfish / cuttlefish の -fish の部分は、「魚類」という意味ではなくて「水に住むもの」という意味で用いられているということです。これならつじつまが合いますね。昔の fish の意味が、これらの単語にはまだ残っているわけです。 fish が「魚類」に限定されて使われるようになったのは、比較的最近のことです。16世紀頃に、動物学的な、新しい基準によって動物たちを分類するようになって、その結果 fish = 「魚類」となったのです。 ・・・しかし、本来の意味のほうが分かりやすいですよね。生物学的な特徴なんて難しい基準よりも、元の fisc の意味のように、「どこに住んでいるか」で分類する方が単純明快だと思うんですが。そうすれば、 A whale is a fish. でも間違いはなくなるのですが。 英語をスラスラ読んだり、サクサク英作文を書いたりできるようになりたい方は、↓ こちら ↓の無料レポートをお読み下さい! 「●●が分かれば英語がスラスラ読めるようになる!●●を強化するための無料レポート」は、こちらからダウンロードできます。 |
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