ラーメンを選ぶときに「醤油系」「さっぱり系」など、選ぶ味がいつも決まっている人も少なくないのでは。しかし、普段食べない味へのチャレンジで世界が広がることも。今回は、新境地を開くのにおすすめの塩ラーメン専門店を紹介したい。
Yahoo!ライフマガジン編集部
職人気質の店主が手がける、ラーメン通をうならせる一杯
「塩を食べればその店の実力が分かる」というほど、誤魔化しがきかない塩ラーメン。本当に極められた塩ラーメンの奥深い味は、ラーメンの真骨頂ともいえるだろう。今回は、店主渾身の一杯が味わえる塩ラーメン専門店「麺らいけん」へと向かった。
【ラーメン推薦者】
『月刊twin』編集長 黒川円
「『麺らいけん』は、宇都宮で食べる塩ラーメンの代表格。塩のうまみが際立つスープと手もみ風の麺の組み合わせは、もう一度食べたくなる美味しさです」
\私が体験レポートします/
- ライター中村
- ライター中村
- 「ライターの中村悟志です。幼少の頃より転勤族の父に連れられ各地のラーメンを食べ歩いてきました。趣味はカメラと音楽鑑賞と蕎麦の食べ歩きで、休日もいろんな場所に出かけています!」
「麺らいけん」に到着
栃木県東部・芳賀町にある「麺らいけん」は、オープン以来塩ベースのスープのみで勝負している。田園風景に囲まれたのどかな場所だが、県内外からファンが訪れる人気店だ。多くの人を魅了し続けている味の秘密に迫ってみたい。
素材の味をダイレクトに感じられる「純塩らぁ麺」
実は、もともと塩専門店にするつもりではなかったという。店主1人で切り盛りしていた開店当初だけ塩のみの提供にしていたが、その美味しさが評判となり「塩専門店」として周知されたという驚くべき経緯があった。客が認めた味に期待が膨らむ。
魚粉が加わった澄んだスープの中には手もみ風の麺、具材は自家製のメンマにチャーシュー、ホウレンソウ、ネギをトッピング。良い香りで食欲をそそられる。
- ライター中村
- ライター中村
- 「あっさりしているのに味に深みがある! 塩味は淡白なイメージだけどコクがありますね」
- 店主 小池さん
- 店主 小池さん
- 「鶏ガラベースのスープに、甘くまろやかな味わいの沖縄粟国の塩とモンゴル塩をブレンドして加えています。さらにうまみが増すよう、提供時に香味油と魚粉で風味づけをしています」
- ライター中村
- ライター中村
- 「味に奥行きがあるので、物足りなさが全くないですね。チャーシューも軟らかいのにしっかりとした食感もあり、豚肉本来のうまみを感じます」
- 店主 小池さん
- 店主 小池さん
- 「チャーシューは豚肉の肩ロースを使い、シンプルに藻塩で焼き上げました。ラーメンを作るのに一番重要なのはバランス。スープ・麺・具材が一体となったものが、美味しいラーメンだといえます」
- ライター中村
- ライター中村
- 「なるほど! 確かに麺・スープはレベルが高いのに、どこかバランスに欠けるラーメンってありますよね。メンマもシャキシャキで、ラーメンによく合っています」
- 店主 小池さん
- 店主 小池さん
- 「メンマは自分が苦手だったので、自分が食べたいと思うものを追求しました。厚切りで、歯ごたえが残るようにしています」
麺・スープ・具材が三位一体となり、最高の味を引き出しているこちらの塩ラーメンは毎日でも食べたくなる味。美味しさの秘密は、材料はもちろん店主の熱意やこだわりにあった。次は他のメニューも試してみたい。
▼ラーメンDATA▼
・麺の太さ:中太麺
・スープの種類:鶏ガラ
・スープの味わい:あっさり★★☆
取材メモ/「純塩らぁ麺」は9:00からの提供。営業時間に注意して来店を。
取材・文=中村悟志・金谷有美子 撮影=金谷有美子
※掲載の内容は2018年2月時点の情報に基づきます。
※2019年6月に店舗(住所、電話番号、営業時間など)、メニュー、料金などの一部情報を更新しました。