甘口と辛口、どっちが好き? 2種から選べるカレーパン/栃木

特集

【特集・第4回】地元人が推薦! グルメ甲子園 〜 カレーパン編 〜

2019/02/22

甘口と辛口、どっちが好き? 2種から選べるカレーパン/栃木

マイルド、スパイシーと辛さの異なる2種のカレーパンが楽しめるベーカリー「プチトマト」を紹介します。(とちぎの時間充実マガジン「月刊twin」)

Yahoo!ライフマガジン編集部

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子どもから大人まで、地域の人々に愛されているベーカリー

宇都宮市郊外にある「プチトマト」

旬の素材を使った商品や日替わり商品など、バラエティに富んだパンを焼き上げている創業34年の「プチトマト」

店長・平出貴大さんの父であり社長の平出正光さんが宇都宮市街地に店を構え、こちらの場所に移転してから今年で3年になります。現在、ご両親、お兄さんと家族みんなで店を切り盛り。昔からの味を大切にしながら、手に取った人がワクワクするような多彩な商品を提供しています。

店長の平出貴大さん

生地、具材、衣、すべての調和が取れたカレーパン

ロールパン生地を使用。手前の丸い方がスパイシーカレー、楕円形がビーフカレー

週末は家族連れも多く、多い時は70~80個ほど出るという人気のカレーパン。マイルドな味わいのビーフカレー、辛口のスパイシーカレーの2種類があります。カレーパンをはじめ、どのパンも「リーズナブルでおいしい!」と好評のこちら。今でこそ「街のパン屋さん」というイメージが定着していますが、創業時、惣菜パンの取り扱いは今に比べて非常に少なかったそう。

店長 平出さん
店長 平出さん
「父はホテル出身のパン職人だったので、最初はライ麦パン、フランスパンなど高級志向のハード系専門のベーカリーとして店を開いたんですよ。けれど地方ではなかなか浸透せず、お客様のニーズに応えて惣菜パンを多く出すようになったんです」

自分が作りたいパン、求められているパンの間で試行錯誤しながらもお客様の声に柔軟に耳を傾け、地域のベーカリーとして多くの人に愛される店に。自慢のハード系に加え、商品もどんどん増えていきました。辛さをアップした「スパイシーカレー」も、「辛いカレーパンが食べたい」というお客様のリクエストから。

辛さの違う2種のフィリングを使用

こちらはビーフカレー用のフィリング。スパイシーカレーには辛口のものを使用
生地にフィリングを詰める。毎日仕込んでいるだけあって作業もスピーディー
あっという間に作業が終了!
表面にパン粉をつけ、こんがりと揚がったら完成

スパイシーな味わい、カリッモチッの絶妙な食感が後を引く!

楕円形の方はマイルドな「ビーフカレー」(168円)辛さ度★★☆☆☆
ピリッとした辛さが際立つ「スパイシーカレー」(120円)辛さ度★★★★☆

粗目のパン粉がまぶされているので表面はカリカリ、中はもっちり! ビーフカレーは細かく刻んだ肉や野菜が入り、素材の甘さの中にほど良い辛さを感じます。スパイシーカレーは最初に濃厚な甘みがくるので「な~んだ、全然平気!」と思っていたら、後からピリピリとした本格的な辛さがやってきました。これは……想像していたより辛い!

平出さん
平出さん
「ビーフカレーに比べると、かなり辛いと思います(笑)。本気で辛いものが好きな人におすすめです」

辛さの中に、きちんと旨みも感じます。次第に慣れてきておいしくいただきました! 辛いけどクセになる味。また次もスパイシーの方を買ってしまうかも。

懐かし系から最新系まで! バリエーション豊かなパンが勢ぞろい

「手に取る人は常連さんだと分かる」という隠れた人気商品の「ぶどうパン」(1/2本250円)は、ラム酒に漬けたレーズンがぎっしり。クリームパン(150円)、キッシュ(250円 ※夏季を除く)もおすすめ

昔からの定番商品や移転後に加わったベーグル、クロックムッシュといった新商品など、数の多さにどれにしようか迷ってしまいます! 店内には石窯もあり、焼きたてピザの提供も。イートインスペースもあるので、ランチにも利用できます。平出さんは「パンだけを見ていても良いアイデアは生まれない」という持論から、外出先やレストランで食事をしている時にヒントを得て、店づくりの研究に励んでいるそうです。

移転の際に設置した石窯。マルゲリータは1枚500円なのにビックリ! 注文後に焼き上げるので熱々が味わえる
平出さん
平出さん
「パンは購入してから提供されるまでのシチュエーションで味が変わると思うんです。ただ店で待っているだけではなく、シチュエーションに合った商品の提供や、食べ方の提案なども積極的に発信していくのが今後の目標。季節ごとにお客様を楽しませられる商品を作りたいし、イートインスペースも、より活用していただけるように工夫していきたいと思っています」
アイデアが詰まったパンがずらり。毎日来ても飽きないラインナップが魅力。バゲットは市内のレストランやホテルにも提供している
店内にはイートインスペース、外にテラス席もあり

「やりたいことはたくさんあるので、焦らず、少しずつ形にしていきたいですね」と朗らかな笑顔を見せながら話してくれた平出さん。新天地でも今までと変わりなく地元の人々に支持されているのは、創業から続く陰ながらの努力があったからこそ。これからどんな発展を遂げていくのか、ますます楽しみです。

取材メモ/本当に種類が多いので迷ってしまいますが、あれこれ悩む時間もまた楽しい! 食パンにジャムやあんバターを挟んでくれる「つけパン」もおすすめです。数ある商品の中からお気に入りのパンを探してみてください。

取材・文・撮影=金谷有美子

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