ナショナルズの豪腕スティーブン・ストラスバーグ(31)は4日、敵地ロサンゼルスの地区シリーズ第2戦(対ドジャース)で犠飛のみに抑え、6イニングを3安打1失点、10奪三振。5回2死までノーヒットノーランの快投で、シリーズを1勝1敗のタイに戻す主役となった。
最速103マイル(約166キロ)右腕は、今季が7年総額1億7500万ドル(約187億3000万円)契約の3年目だ。だが、米大リーグ契約データサイトのコッツ・ベースボールコントラクツによれば、自ら望めば今オフと来オフに契約を途中破棄してFAとなれる「オプトアウト権」を保有している。
メジャー10年目の今季は、ともにリーグ最多の18勝(6敗)、209投球回数、防御率3・32は同10位と潜在能力が完全開花。さらに、今ポストシーズン初戦だった一発勝負のワイルドカードゲーム(対ブルワーズ)は、1―3と劣勢の6回から2番手で登板。3イニングをパーフェクトに抑え、逆転勝利で地区シリーズに進出する立役者となった。
米大手データサイトのファングラフスによれば、今季成績から換算した「FAでの適正年俸」は4550万ドル(約48億7000万円)。現時点で残り契約は4年総額1億ドル(約107億円)。すご腕のボラス代理人がポストシーズンの活躍を猛アピールすれば、4~5年総額で200億円の大台も絵空事ではない。
9月5日の大リーグ公式サイトによれば、球界ではストラスバーグが今オフにオプトアウト権を行使してFAになるとの見方が大勢を占めておりグラウンド外の銭闘に大きな注目が集まる。