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2018年12月23日 (日)

天皇陛下85歳 平成最後の誕生日会見=宮内庁提供映像(2018年12月23日)

天皇陛下85歳 平成最後の誕生日会見=宮内庁提供映像(2018年12月23日)

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コメント

ご無沙汰しています。

 昭和から平成に変わった瞬間を知っている人間としては、来年から平成の年号が変わるというのはなんとも不思議な気がします。明治からこれまでの慣習では在位中の天皇が亡くなって、はじめて年号が変わるというものでしたから。前の昭和の時には、確かマスコミは最初は昭和天皇の健康状態がよくないという報道を小出しにしていた記憶があります。昭和63年の末に容体悪化入院、恒例となっている明け64年の年初の挨拶もなしということになり、「これはいよいよか」と世間的にもざわざわしはじめ、「亡くなった」となってからバタバタと平成に変わったという記憶があります。

 ですから、天皇が、自身が在位していた期間について振り返って何か発言をするということ自体がこれまでなかった訳です。過去の歴史について「もし」という仮定は持ち込まない、意味がないと考えるひともいますけど、もし、明治、大正、昭和の天皇が今回のような発言の機会があったなら、果たして何を話しただろうか、というのはつい考えてしまいます。おそらく今の天皇の話したようなことは一切話さないだろうと思います。

 今の天皇は非常に率直に発言された。立場的にぎりぎりとのところまで踏み込んで話しをしていると思います。何がぎりぎりか。日本には天皇を担ぎ上げて「神輿」としてこき使おうという勢力がいます。近い例としては、今は存在していませんが、イランのパーレビのような形。(明治天皇などはこれを地でいったのだろうと思います)その反対に、自分たちが権力を握るための敵役として使おうという勢力もいます。例としてはロシアのニコライ2世のような形。(日本の敗戦受諾の過程は、原爆投下よりもソ連の参戦が主要要因で、それはニコライ2世のような処遇になるのを恐れたからだという考え方もあるのです)

 この2つは両極端ですが、「天皇制」が語られるときには背景にこれらが絡んでくると私は考えています。

 また、今回の会見で特徴的だなと思うのは、自身が在位していた「平成」と同じか、それ以上に「昭和」について語っていることです。昭和の時代には太平洋戦争がありました。この大きな出来事が今の日本のスタート地点。どんなに昭和が、平成が過去の時代になっていっても、現状の日本が解体でもされない限りその事実は変わらない。今の天皇は、その太平洋戦争を生身で知っている最後の天皇になるのです。

 そして、その太平洋戦争の重み、戦闘当事者である軍人だけでなく、大勢の一般人が死んだり殺されたりした重みを天皇という立場だけでなく、個人としても感じとれる感性を持っている方だからこそ話されたのだと思います。 

 紹介の動画を観る以前に、(靖国ではなく)皇室内で行われる戦没者慰霊の行事あるらしいのですが、その時の様子をニュースサイトが流していたことがありました。今の天皇は、即位したころの姿からは変わり果てて、背中は曲がり、歩様もヨタヨタです。それが、戦没者に挨拶する場面になると、まるで若返ったのか?と錯覚するほどに、その背中がぴんと伸び、しゃきっとした足取りに瞬間で変わったのです。王族ですから、「戦争は親の代でしたことだ、オレはしらねぇ」という感性であったとしてもおかしくはないです。でも「この人はそうじゃない、人間としての普通の感性を持っている」と、この時感じました。

 今回の会見を観て、自分の見方は的外れではなかったという感を強くしました。

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