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富山ライチョウのひなすくすく ファミリーパーク 5羽ふ化から3カ月
国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの人工繁殖に取り組む富山市の動物園「市ファミリーパーク」で、ニホンライチョウのひな五羽がふ化して三カ月が経過した。体長は約三〇センチになり、白い羽が多くなった。 五羽の体重は約四三〇~五〇〇グラム。体が大きくなったため、園は十日ほど前から単独飼育を開始。餌はコマツナとウサギ用ペレットを一日二回与えている。冬に向けて足や腹には白い羽が多くなり、順調に成鳥に近づいている。 五羽は、七月三~四日に母鳥が卵を抱えて温める「抱卵」でふ化。母鳥の抱卵によるふ化は、二〇一四年から始まった環境省の保護増殖事業で初めてだった。 園によると、外見上は十二月には成鳥になるが、繁殖できるようになるのは来年春ごろ。園動物課の村井仁志課長は「死亡率が高いのは二週間から一カ月で一山越えた。保護増殖事業の目的である繁殖させられる個体にすることを目指して観察していきたい」と話している。 (柘原由紀) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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