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【サッカー】

大迫依存からの脱却へ 鎌田、浅野を2次予選でテスト 森保監督

2019年10月4日 紙面から

サッカーW杯アジア2次予選のモンゴル戦とタジキスタン戦に臨むメンバーを発表する森保監督=東京都文京区で

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 日本サッカー協会は3日、W杯カタール大会アジア2次予選のモンゴル戦(10日・埼玉スタジアム)、タジキスタン戦(15日・ドゥシャンベ)に臨む日本代表メンバー23人を発表した。MF久保建英(18)=マジョルカ、欧州CL・リバプール戦で活躍したMF南野拓実(24)=ザルツブルク=らが順当に選ばれ、故障のエースFW大迫勇也(29)=ブレーメン=に代わって、FW鎌田大地(23)=フランクフルト=とFW浅野拓磨(24)=パルチザン=が復帰。勝利とともに、懸案の「大迫依存」から脱却がテーマになりそうだ。

 鎌田と浅野。「大迫依存」から脱却を図るべく、ドイツとセルビアで好調を持続するアタッカー2人が代役候補に“ノミネート”された。

 ポストプレーも含め万能な大迫に対し、鎌田は高度な技術力、浅野は圧倒的なスピードが売り。共通項は「継続して試合に出て、良いパフォーマンスを見せている」と森保監督。特に、鎌田はなかば戦力外の扱いから実力でレギュラーを勝ち取り、今季ここまでリーグ全6試合に出場と赤丸急上昇中だ。

 森保監督は「彼らの持っているものを十分にチームで生かせる。彼らの好調な部分を生かしてほしい」と選出の意図を説明。その上で、「FWのタイプが違うことで戦うオプションもでき、戦う幅が広がるので良いことだと思う」と、“新戦力”による活性化に期待を寄せた。

 1月のアジア杯は1トップの大迫が4得点と活躍した裏側でエースへの依存体質を露呈。武藤嘉紀(ニューカッスル)が2戦1得点、北川航也(ラピド・ウィーン)が5戦無得点と低調だった。6月シリーズでは鈴木武蔵(札幌)と永井謙佑(FC東京)の変則2トップを試行したが、絶対エース不在時の最適回答をいまだ導き出せていない。

 充実期を迎えつつある大迫の存在感は加速。ただ、長友に言わせれば「ユベントスは戦い方を変えられる。強いチームには勝てる方法がいくつもある」。鎌田、浅野ら対抗軸の台頭は必要不可欠。大迫がいれば…とはもう言わせない。 (松岡祐司)

 

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