ドラクエ11Sでムービー泥棒が大量に出現中

ドラゴンクエスト11Sのネタバレ動画が問題視される

ドラクエ11Sのネタバレ動画について。

私が開講しているオンラインサロンでは発売直後から議題に挙がっていましたが、今回の11Sについては特に酷い状況になっています。

店頭での発売開始前に、フライングゲット組によるネタバレ動画が続々と投稿されていました。

 

 

あまりにも酷すぎるということで、発売から1週間ほど経って運営から怒りのメッセージが発信されました。

PS4版のドラクエ11が出たときはこういうことはなくて、むしろ動画配信に好意的なスタンスを取っていたんですけどね…。

(当初はボス戦やムービーが撮影禁止と言われていましたが、発売後はエンディング以外のほぼ全てにおける撮影が解禁されていた)

 

今回こういう対応を取った理由については、11Sのセールスポイントがボイス&追加ストーリーにあること、初週売上本数が30万本というやや残念な結果になったことが挙げられるでしょう。

たしかに11Sについて検索をかけてみると、純粋なプレイ動画というのはほとんど表示されてなくて、ムービーまとめ動画みたいなものばかり目立っているからね…。

 

 

ムービーシーンのみを見せることを目的として編集された動画や、再生リストの作成は禁止いたします。
(ドラゴンクエスト11S 動画配信ガイドラインより)

メーカー側としては当初からこういうルールを明記しているので、ここまで露骨にひどいことにはならないと思っていたのだろう。

自分もここまで豪快にガイドラインを無視する人間が続出するとは予想していなかったので、メーカー側は今回の件にかなり強いショックを受けていることでしょう。

 

10月4日時点においては公式で ”遺憾の意を表する” に留まっていて、自主的な動画削除を呼びかけるぐらいしかアクションを起こしていないようです。

今後の対応にも含みをもたせたメッセージが発信されているので、「どこまでが許されるのか?」「どういう手順でどういう対応がされるのか?」という部分まで注目したいですね。

 

ムービー泥棒がゲームを破壊した例(龍が如く)

次回作からゲーム性がガラリと変わる「龍が如く」ですが、このシリーズもムービー泥棒の被害を受け続けてきた作品です。

しかもドラクエ11Sと違って、一部のミニゲームを覗いて撮影が全面禁止されているにも関わらずです。

 

「ゲームはやらないけどストーリーは動画で見ました」みたいな人が増えすぎた結果として、「じゃあゲームをやめます」という意思表明が次回作のコマンドバトルなのかなあと…。

もちろんメーカーがそんなことを言うわけがなくて、表向きは「新しいチャレンジです」みたいな発表がされてますけどね。

 

 

クリエイター気取りの泥棒が増えすぎた

ほんとマジメにルールを守っているのがバカバカしくなるし、それはメーカー側も同じ心境だと思うので、この流れが止まることはないんだろうね。

 

最後は「ゲームをやめてムービー作品にします!」という龍が如くみたいな結末しか待っておらず、プレイ動画という隠れ蓑を着た泥棒が生まれない環境にするしかないのかもしれない。

となると、もうムービーやストーリーに商業的価値のないスマホゲームの方が、動画との関係性で言えばよほど健全なんじゃないかという結論にも至るわけでして…。

 

自分はゲーム業界の未来とかどうでもいいと思ってるタイプなんですけど。

こういう小銭以外なにも残らないのに、わざわざ犯罪スレスレの危ない橋を渡ってまで一瞬の数字を取り合うことには、まったく意味を見いだせないです。

 

昔、1万円とか2万円のためにタクシーの運転手が殺される事件が多発していましたが、本質的にはあれと同じ問題なのかなあと思ってます。

「まさかそんな泥棒みたいなことしないでしょ?」みたいなことを、「おれはクリエイターだ!」と言い張って生業にしちゃう人間が増え過ぎたんです。

 

そのうちクローズアップ現代で「サイバー万引き」とかいう呼称で特集されるかもしれませんね。