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「大嘗祭」と関連儀式など日時や次第決まる

「大嘗祭」と関連儀式など日時や次第決まる
天皇陛下の即位に伴い来月行われる「大嘗祭」と関連する儀式などの日時や次第が決まりました。
宮内庁は、2日、皇位継承に伴う一連の儀式について検討する「大礼委員会」の8回目の会合を開き、「大嘗祭」と関連する儀式や行事などの日時や次第を決めました。

それによりますと、「大嘗祭」の中心的な儀式「大嘗宮の儀」は、来月14日の午後6時半から「悠紀殿供饌の儀」が、翌15日の午前0時半から「主基殿供饌の儀」が行われます。

儀式の次第は、上皇さまの即位に伴って行われた前回を基本的に踏襲するものとなり、天皇陛下は、皇居に設営された「大嘗宮」の「悠紀殿」と「主基殿」で、国と国民の安寧や五穀豊穣などを祈られます。

また、「大嘗宮の儀」の参列者が招かれ、皇居・宮殿で催される饗宴「大饗の儀」は、来月16日と18日のそれぞれ正午からと決まりました。

さらに、これらの儀式の終了後、来月21日から18日間の日程で大嘗宮を一般に公開することも決まりました。

一方、即位を伝えるため、天皇皇后両陛下が「天照大神」をまつる三重県の伊勢神宮や天皇陵に参拝される儀式の日程も固まりました。

具体的には、来月22日と23日に伊勢神宮、来月27日に奈良県の神武天皇陵と京都府の孝明天皇陵、翌28日に京都府の明治天皇陵、12月3日に東京・八王子市の昭和天皇と大正天皇の陵に、それぞれ参拝されます。

天皇陛下の即位に伴う儀式のうち、国事行為として行われるものは、政府の式典委員会ですでに次第や細目が決定されていて、これですべての儀式の次第が決まったことになります。

皇后さま 馬車使われずに参拝 アレルギーのため

天皇皇后両陛下が、伊勢神宮に参拝される儀式で、馬に対してアレルギー症状のある皇后さまは、馬車のかわりに自動車を使われることになりました。

宮内庁によりますと、皇后さまは、結婚前から乗馬をされた際に呼吸が苦しくなるなど、馬に対して相当程度の重いアレルギー症状があるということです。

以前から馬が好きで乗馬を楽しむこともありましたが、その際にはマスクを二重にするなどの防護措置を取られてきたということです。

上皇さまの即位に伴う前回の同じ儀式では、上皇ご夫妻がそれぞれ馬車に乗って伊勢神宮の参道を進まれました。

今回、天皇陛下は馬車で参拝されますが、皇后さまは、体への負担も考慮して自動車を使われることになりました。

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