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滋賀湖北にオオヒシクイ飛来 越冬地の「南限」に第1陣
湖北に秋の深まりを告げるガンの仲間・オオヒシクイが三日、今季初めて琵琶湖に飛来した。成鳥一羽、幼鳥二羽で、長浜市湖北町の湖北野鳥センター前の浅瀬にいるのを、来館者の男性愛鳥家が発見した。昨年より五日遅く、ほぼ例年並み。 オオヒシクイは、翼を広げた幅が一・六メートルで、琵琶湖で見られる野鳥ではハクチョウに次いで大きい。焦げ茶の体と、くちばしの先にオレンジ色の帯がある。 かつての乱獲と、外敵に襲われにくい安全な水辺や餌場の畑や湖沼の減少で数を減らし、国の絶滅危惧種に指定されている。国天然記念物でもある。 同センターによると、九千羽ほどがロシア・カムチャツカ半島から本州日本海側に渡って越冬し、琵琶湖北部はその南限。毎年三百~五百羽が訪れる。 日中は、湖岸付近で休む姿が同センターから観察できる。活動が活発なのは、夕方から翌朝にかけてで、付近の田んぼなどで落ち穂をついばむという。北帰行は二月初旬から末ごろ。 (川添智史) PR情報
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