ロボット競技班では、平成31年1月12日(土)13日(日)に東京都八王子市にある「日本工学院八王子専門学校」で行われた「ジャパンマイコンカーラリー2019全国大会」に3E江藤温志君が参加しました。
出場部門である「画像処理Class」は、今年度から創設されたもので、北海道予選では5台中3台が完走、成績第1位の江藤温志君が全国大会の出場権を獲得しました。
全国大会では、全国8地区の地区予選で推薦された代表者1名ずつ合計8名が集まり、競技が行われました。
「画像処理Class」とは、CCDカメラで取得した画像データを解析し、マイコンカーコースの情報をデジタル信号に変換することでコースの状況を判断し、自動制御で走行させるというものです。画像処理技術は、既に自動車の自動運転技術やAI技術に組み込まれるなど社会で実用化されているものが多く存在しており、今後も発展が期待されている技術です。
これまでのマイコンカーと異なる点は、マイコンカーコース情報の取得方法です。これまでのマイコンカーは電子部品で構成されるセンサによって、コースの情報を直接取得しているため、情報を可視化出来るなどの利点がありました。一方画像処理は、カメラで画像した情報からデジタル信号に解析を行うなど多くの処理が必要になるため、マイクロコンピュータに高い性能が求められることや、明るさやカメラのピントによっても取得情報に差が生じるため、これまでと変わった調整が必要となります。

1月12日(土)大会前日は試走調整を行いました。細かい調整を行ってきた学校と環境が異なり、コース上の照度とカメラの感度の調整に苦労しました。90分間の調整時間が与えられましたが、調整時間めいっぱい使い大会に備えました。
13日(日)の大会当日は受付から30分後の競技開始ということもあり、時間がない中での事前調整でしたが、落ち着いて準備を行うことが出来、競技本番に備えました。
確実に完走することを目標に、1回目の競技では確実に完走出来るプログラムで出場しました。出走順は1番目で緊張しましたが、39”45のタイムで無事完走することができました。1回目の競技を踏まえ2回目は準備していた早いスピードで出走させ、2回目の競技は36”99でタイムを縮め完走させることが出来ました。
全体の結果は、出場全8校中完走は4校、完走率は50%でした。競技2回とも完走出来たのは本校を含め2校のみでした。新しい競技ということもあり、調べることが非常に多く苦労しましたが、地道に取り組んで来た成果を余すことなく全て出し切ることが出来、好成績を残すことができました。
本校の結果は第1位とタイム差は0.84秒で第2位でした。新しい競技であるため、今後も改良の余地が多く残されています。また、この結果は意味のあるものだと思います。後輩の皆さんには先輩の取り組んできた技術を受け継ぎ、第1位のタイム差を縮め、越せるよう頑張って欲しいと思います。

ジャパンマイコンカーラリー2019全国大会「画像処理Class」結果第1位 岐阜県立可児工業高等学校 櫻井佑威 記録36”15
第2位 北海道帯広工業高等学校 江藤温志 記録36”99第3位 山形県立酒田光陵高等学校 庄司尚輝 記録39”25
第4位 広島県立呉工業高等学校 池原 遼 記録43”24
愛媛県立松山工業高等学校 前田怜志 コースアウト
大阪府立城東工科高等学校 橋本 駿 コースアウト
鹿児島県立鹿児島工業高等学校 東 玲生 コースアウト
石川県立金沢北陵高等学校 中島祐太郎 コースアウト
今年度の3年生の取り組みはここで全て終了になります。3年生の皆さんお疲れ様でした。