第54回~電車の会話編~
「遅れの原因は何ですか?」
- A
- 両手で指文字の”む”を作り、左胸の前に置き、弧を描きながら、右胸の前へ動かします。※右手だけでも構いません。
- B
- 左手のひらを下に向け、指先を右に向けます。右手の人差し指を伸ばして、その指を斜め下に向け、左手の下を潜らせます。(”理由”・”なぜ”という手話も同じです。)
- C
- 人差し指を立てて、左右に振ります。(”どうしたの?”・”どんな”という手話も同じです。)
※この表現は日本語対応手話です。
(日本手話を使う時は文字通りではなく、「遅れ」+「理由」+「何("なに"と言わずに口を閉じる)」という言い方を表わしています。)
「(人身)事故の影響で遅れています。」
- A
- 両手のひらを手前に向け、両手を左右に置き、指先を向かい合わせます。両手を引き寄せ体の中央で指先をぶつけて上に跳ね上げます。
- B
- 図のように、両手の指先を前方から近づけます。
- C
- 右手で指文字の”む”を作り、左胸の前に置き、弧を描きながら、右胸の前へ動かします。
※この表現は日本語対応手話です。
「(人身)事故の影響で遅れています。」
- A
- 右手で指文字の”む”を作り、左胸の前に置き、弧を描きながら、右胸の前へ動かします。
- B
- 両手のひらを手前に向け、両手を左右に置き、指先を向かい合わせます。両手を引き寄せ体の中央で指先をぶつけて上に跳ね上げます。
- C
- 右手の指を折り曲げ、指先を右肩の上におきます。(”責任”という手話も同じです。)
※この表現は日本語対応手話です。
(文字通りではなく、「遅れる」+「事故」+「せい」という言い方を表わしています。)
「車内で急病人が発生しました。」
- A
- 左手は指文字の”う”を作り、指先を右に向けます。右手は指文字の”ろ”を作り、左手の指の下に置き、左手の人差し指と中指にそって前に動かします。(”電車”という手話も同じです。左手が電線、右手がパンタグラフを表わしています。)
- B
- 指先を右に向けた左手の内側を右手の人差し指で指します。
- C
- 右手の親指と人差し指をつけ合わせ、左にスッと動かしながら、指文字の”れ”の形にします。(”スピード”・”早く”という手話も同じです。)
- D
- 右手をグーにして、人差し指と親指の部分を額の真ん中にあてます。(”病気”という手話も同じです。)
- E
- 両手の人差し指で、相手から見て漢字の”人”という字の形(自分から見ると”入”という字)を作り、図のように両手を斜め下に降ろします。
- F
- 右手の人差し指の指先を相手に向け、図のようにすくいあげます。(”起きる”という手話も同じです。)
- G
- 肩の高さで両手を握って、図のように下に降ろします。(”いる”という手話も同じです。)
※この表現は日本語対応手話です。
「車内で急病人が発生しました。」
- A
- 左手は指文字の”う”を作り、指先を右に向けます。右手は指文字の”ろ”を作り、左手の指の下に置き、左手の人差し指と中指にそって前に動かします。(”電車”という手話も同じです。左手が電線、右手がパンタグラフを表しています。)
- B
- 指先を右に向けた左手の内側を右手の人差し指で指します。
- C
- 右手は指文字の”た”を作り、その小指側を左手のひらに図のように右手を左に倒します。(”倒れる”・”ダウン”という手話も同じです。人が倒れる様子を表しています。)
- D
- 肩の高さで両手を握って、図のように下に降ろします。(”いる”という手話も同じです。)
※この表現は日本語対応手話です。
(文字通りではなく、「電車」+「中」+「ダウン(または倒れる)」+「いた」という言い方を表わしています。)
「アナウンスの内容を教えて下さい。」
- A
- 右手は指文字の”お”を作り頭の上方に置き、図のように2回程、頭に近づけると同時にパッパッと2回程開きます。
- B
- 左手で囲いを作り、内側で右手の人差し指をぐるっと回します。
- C
- 右手の人差し指を立て、頭に向かって2回払うようにします。
- D
- 拝むように、右手を額の前から斜め下へ。この時、顔も一緒に少し下げるとより丁寧です。(”お願いします”という手話も同じです。)
※この表現は日本語対応手話です。
「次の駅で乗り換えて下さい。(電車が止まった時)」
- A
- 右手の人差し指を伸ばし、この指先を前に向け、弧を描くように右へ動かしながら手首を返します。
- B
- 左手のひらを上に向けて、右手の親指と人差し指ではさみます。(”切符”という手話も同じです。左手が切符、右手がハサミを表しています。)
- C
- 右手のひらを下に向け、人差し指と中指を伸ばし指先を左斜めに向けます。左手の人差し指と中指を折り曲げて、右手の人差し指と中指の上に置きます。(”座る”・”椅子”という手話も同じです。)
- D
- 右手は数字の”2”を作り、手のひらを下に向けます。手首を返して手のひらを上に向けます。(”変わる”・”変更”という手話も同じです。場所が変わるイメージです。)
- E
- 拝むように、右手を額の前から斜め下へ。この時、顔も一緒に少し下げるとより丁寧です。(”お願いします”という手話も同じです。)
※この表現は日本語対応手話です。
「有楽町線に振替輸送をしています。」
- A
- 両手のひらを下に向けます。指を軽くすぼめた両手を胸の前あたりから、指を弾くように”パッ、パッ、パッ”と3回開きながら前に進めます。
- B
- 左手は指文字の”う”を作り、指先を右に向けます。右手は指文字の”ろ”を作り、左手の指の下に置き、左手の人差し指と中指にそって前に動かします。(”電車”という手話も同じです。左手が電線、右手がパンタグラフを表わしています。)
- C
- 右手は数字の”2”を作り、手のひらを下に向けます。手首を返して手のひらを上に向けます。(”変わる”・”変更”という手話も同じです。場所が変わるイメージです。)
※この表現は日本語対応手話です。
「次の電車は新木場駅に停車しています。」
- A
- 右手の人差し指を伸ばして、この指先を前に向けて、弧を描くように右へ動かしながら手首を返します。
- B
- 左手は指文字の”う”を作り、指先を右に向けます。右手は指文字の”ろ”を作り、左手の指の下に置き、左手の人差し指と中指にそって前に動かします。(左手が電線、右手がパンタグラフを表しています。)
- C
- 両手の指先をつぽんで上に向け、図のようにパッと開きます。(”新しい”という手話も同じです。)
- D
- 両手とも英語の”C”を作り、指先を向かい合わせて、上にあげながら左右に広げます。
- E
- 右手を少し丸くして、何かを押さえるようにします。(”場所”という手話も同じです。)
- F
- 左手のひらを上に向けて、右手の親指と人差し指ではさみます。(”切符”という手話も同じです。左手が切符、右手がハサミを表わしています。)
- G
- 左手のひらの上に右手の小指側を振り下ろします。(”中止”・”止まる”という手話も同じです。断ち切る様子を表しています。)
※この表現は日本語対応手話です。
「次は2番線から発車します。」
- A
- 右手の人差し指を伸ばし、この指先を前に向け、弧を描くように右へ動かしながら手首を返します。
- B
- 数字の”2”を表現します。
- C
- 両手のひらを向かい合わせて、指先を相手に向け、前方に動かします。(”道路”・”ホーム”という手話も同じです。)
- D
- 右手の小指側を左手のひらにあてて、そのまま右手を前方に出します。(列車が発車する様子を表しています。)
※この表現は日本語対応手話です。
「この電車は新浦安駅に止まりますか?」
- A
- 右手の人差し指を伸ばして、図のように2回程下に下げます。
- B
- 左手は指文字の”う”を作り、指先を右に向けます。右手は指文字の”ろ”を作り、左手の指の下に置き、左手の人差し指と中指にそって前に動かします。(左手が電線、右手がパンタグラフを表わしています。)
- C
- 両手の指先をつぼんで上に向け、図のようにパッと開きます。(”新しい”という手話も同じです。)
- D
- 左手の甲を前に向けて、右手の人差し指で左手のひらを突くようにします。(”裏”という手話も同じです。)
- E
- 左手のひらの上に右手の親指と人差し指で作った丸を置き、下げます。(”安い”という手話も同じです。)
- F
- 左手のひらを上に向けて、右手の親指と人差し指ではさみます。(”切符”という手話も同じです。左手が切符、右手がハサミを表わしています。)
- G
- 左手のひらの上(指先を右斜めに向けます)に右手を直角に下ろします。(”停止”という手話も同じです。)
- H
- ”あなたは?”というように手を差し出します。
※この表現は日本語対応手話です。
手話の表現の仕方は人によってまちまちで、この通りでは限りませんので、
ご了承ください。このHPを参考しながら、勉強していただければと思います。
作成日:2012.12.28