第53回~地震の会話編(2)~
「津波警報が出たので、急いで避難しよう。」
- A
- 両手の指先を折り曲げ(手のひらを相手に向ける)、両手の平を大きく波打たせるように前方に出します。
- B
- 両手とも指文字の”れ”を作り、口の横に置き、前方に出します。(”回答”・”報告”という手話も同じです。)
- C
- 左手のひらに(手のひらを斜め上に向ける)、右手の人差し指をつけて、図のように下から同時に引き寄せます。
- D
- 右手の親指と人差し指をつけ合わせ、左にスッと動かしながら、指文字の”れ”の形にします。(”スピード”・”早く”という手話も同じです。)
- E
- 両手をグーにして、胸の前におき、斜め上にさっと引き上げます。(”逃げる”という手話も同じです。その場所から自分が退くイメージです。)
「火災が発生しました。火元に注意。」
- A
- 「災」の字の形を作ります。
- B
- 指先を折り曲げた右手のひらを上に向けて、図のように上にあげます。
- C
- (1)右手の人差し指を下唇にあて、(2)わん曲させた右手を左右にひねりながら上にあげます。(火の燃えあがる様子を表しています。)
- D
- 軽く開いた両手を上下に置き、体に引きつけながら握ります。(”気をつける”という手話も同じです。)
「エレベーターが停まったので、階段を使って下さい。」
- A
- 左手のひらの上に右手の人差し指と中指の指先を立ててそのまま下に下げます。(人が乗っているエレベーターが下りる様子を表しています。)
- B
- 左手のひらの上に右手の小指側を振り下ろします。(”中止”という手話も同じです。断ち切る様子を表しています。)
- C
- 右手の人差し指と中指で、図のようにらせん階段をおりるような仕草をします。
- D
- 右手の親指と人差し指をつけ合わせて、左手のひらを上に向けて、右手を左手のひらに2回程前方に出します。
- E
- 拝むように、右手を額の前から斜め下へ。顔も一緒に少し下げるとより丁寧です。(”お願いします”という手話も同じです。)
「貴重品を持って、避難所に行って下さい。」
- A
- 左の甲に右手のひらをあてて、円を描くように2回程回します。(”大切”という手話も同じです。)
- B
- 右手のひらを上に向け、物を持つイメージで、にぎりしめながら、上に持ち上げます。
- C
- 両手ともグーにして、胸の前におき、斜め上にさっと引き上げます。(”逃げる”の手話と同じです。その場所から自分が退くイメージです。)
- D
- 右手を少し丸くして、何かを押さえるようにします。(”場所”という手話も同じです。)
- E
- 右手の人差し指の指先を下に向け、前へ振ります。
- F
- 拝むように、右手を額の前から斜め下へ。この時、顔も一緒に少し下げるとより丁寧です。(”お願いします”という手話も同じです。)
「落下物に注意。」
- A
- 右手の指先を折り曲げ(手のひらを相手に向ける)、図のように親指側を頭に打ちつけます。(上から下に物を落ちる様子を表しています。)
- B
- 軽く開いた両手を上下に置き、体に引きつけながら握ります。(”注意”という手話も同じです。)
「ここは危険なので、安全な場所に移りましょう。」
- A
- 右手の人差し指を伸ばして、図のように2回程下に下げます。
- B
- 両手の指先を折り曲げ、指先を胸に2回程あてます。(”危ない”という手話も同じです。不安で胸が締め付けられる様子を表しています。)
- C
- 両手のひらを上に向けて、図のように力を抜きながら下に下ろします。(”安心”という手話も同じです。心身ともにホッとしている様子を表しています。)
- D
- 右手を少し丸くして、何かを押さえるようにします。(”場所”という手話も同じです。)
- E
- 曲げた右手を前に置き、図のように右側へ動かします。(場所が変わる様子を表しています。)
「大きい地震が起きる可能性があります。」
- A
- 右手で指文字の”む”を作り、左胸の前に置き、弧を描きながら、右胸の前へ動かします。
- B
- 両手のひらを上に向けて、図のように、前後に2回程、両手同時に早く動かします。(地面が揺れている状態を表わします。)
- C
- 右手で指文字の”ひ”を作り(手のひらを相手に向ける)、図のようにすくうように上にあげます。
- D
- 右手のひらを上に向けて、右手をこめかみの脇に持っていき、図のように斜め上に上げていきます。(”予想”・”想像”という手話も同じです。ひとつの思いが浮かんでいるイメージです。)
- E
- 手のひらで何かを押さえるようにします。
「緊急地震警報が出たら、慌てずに。」
- A
- 人差し指と親指をつまんだ形から、左にスッと指差します。(”スピード”・”早い”という手話も同じです。)
- B
- 両手のひらを上に向けて、図のように、前後に2回程、両手同時に早く動かします。(地面が揺れている状態を表わしています。)
- C
- 両手とも指文字の”れ”を作り、口の横に置き、2回前方に出します。(”報告”の手話です。)
- D
- 右手の人差し指を左手のひらにあてて、図のように、両手を同時に手前に引き寄せます。
- E
- 両手のひらを上に向け、指先を向かい合わせて、図のように、交互に上に上げます。(気持ちがうわずる様子を表しています。)
- F
- 頭を軽く左右に振ります。(いけないというイメージを表わしています。)