第52回~学校で使える会話~
「担任の先生は誰ですか?」
- A
- 右手の指を折り曲げ、指先を右肩の上におきます。(”担当”・”責任”という手話も同じです。肩にかかるというイメージです。)
- B
- 右手の人差し指を伸ばして、図のように指先を斜め下に2回程下ろします。(”教える”・”指導”・”インストラクター”という手話も同じです。)
- C
- 右手の指の背をほおにあててこすります。(顔に触れることによって、誰の顔であるかを調べている様子を表わしています。)
- D
- ”あなたは?”というように手を差し出します。
「転校生を紹介します」
- A
- 両手のひらを斜め上に向け、胸の前で2回程、軽く上下に動かします。(”勉強”という手話も同じです。本を読んでいるイメージを表わしています。)
- B
- 右手のひらを下に向け、人差し指と中指を立て、手首を返して手のひらを上に向けます。(”異動”・”変わる”という手話も同じです。場所が変わることを表わしています。)
- C
- 両手の指先を少し曲げ、左手をお腹の辺りに、右手を胸の辺りに置き、同時に左手を上に、右手を下にずらしながら、拳を握ります。(明治の昔、学生がはかまをはいていたものを表わしています。)
- D
- 右手で指文字の”た”を作り(手のひらを左に向ける)、図のように左右に2回程動かします。(”通訳”・”案内”という手話も同じです。右から左に話を取り次ぐ様子を表しています。)
「皆、仲良くしてね」
- *ニコニコスマイルがポイント!
- A
- 右手のひらを下に向けて、左側から右側へゆっくり弧を描いて動かします。
- B
- 両手で握手の形をします。
「毎日、小テストをやります」
- A
- 両手とも数字の”6”を作り、人差し指を向かい合わせて、2回程クルクル回します。(”いつも”という手話も同じです。)
- B
- 右手の人差し指と中指の間に左手の人差し指を入れます。(漢字「小」を利用した表現です。)
- C
- 両手は指文字の”た”を作り、図のように2回程交互に上下させます。(”試験”という手話も同じです。いい点数を競い合っている様子を表しています。)
- D
- 両手ともグーにして、胸の前に置き、前方に押し出します。(”する”・”しよう”という手話も同じです。)
「先生、分からないので、教えて欲しい」
- A
- 右手の人差し指を伸ばして、図のように指先を斜め下に2回程下ろします。(”教える”・”指導”・”インストラクター”という手話も同じです。)
- B
- 右手の指先で、右胸の上あたりを2回程はらい上げます。(”知らない”という手話も同じです。のみ込めないということで胸をかきあげる様子を表しています。)
- C
- 右手で指文字の”ぬ”を作り、指先を自分に向け、図のように上から斜め下に2回程引き寄せます。(”教わる”・”学ぶ”という手話も同じです。手を目の高さから上にすることで、教わる謙虚な立場を表わしています。)
「今日は宿題を出します」
- A
- 両手で一回程何かを押さえるようにします。(”今”という手話も同じです。)
- B
- 両手で屋根の形を作ります。(”家”という手話も同じです。)
- C
- 右手で鉛筆を持って、字を書くように、上から下まで動かしましょう。(”書く”という手話も同じです。)
- D
- 両手のひらを上に向け、前方に出します。(”あげる”という手話も同じです。)
「3時間目は自習です」
- A
- 右手で指文字の”み”を表現します。
- B
- 右手の人差し指の指先を目の下にあてます。
- C
- 右手の人差し指の指先を胸に(真ん中)あて、図のように前に跳ね上げます。(”自分”という手話も同じです。)
- D
- 両手を胸の前に置き、手のひらを顔に向けて2回程、軽く上下に動かします。(”勉強”という手話も同じです。本を読んでいるイメージを表わしています。)
「給食当番の時は、白衣を着ましょう」
- A
- 右手で指文字の”う”を作り(手のひらを左に向ける)、人差し指側を額にあてます。(”昼”という手話も同じです。時計の針がぴったり正午をさしている様子を表しています。)
- B
- 左手のひらを上に向け、右手の人差し指と中指を伸ばして、食べる動作をします。(”食べる”・”食事”という手話も同じです。左手が茶碗、右手がお箸を表わしています。)
- C
- 右手で指文字の”む”を作り、左腕に巻くようにします。(”係り”・”腕章”という手話も同じです。担当を表示する腕章を表わしています。)
- D
- 左手のひらを右に向け、指先を相手に向けます。右手の親指と人差し指を立て、親指を左手のひらの真ん中にあて、人差し指を上から下へと前方向に回転させます。(”場合”という手話も同じです。)
- E
- 口を「イ」の形にして歯を見せ、右手の人差し指を伸ばし、その指先を歯に向けて、右から左へ動かします。(”白”という手話も同じです。歯の白い色を表わしています。)
- F
- 両手ともグーにして、着る動作をします。(”着る”という手話も同じです。)
「防災訓練があるので、一階に集合(1)」
- A
- 口の端に右手の人差し指の指先をあてます。
- B
- 指先を上に向けた右手を、図のように揺らしながら上にあげます。(”火”という手話も同じです。炎のイメージです。)
- C
- 右手のひらを相手の方に向け、左手の指先を自分の方に向けます。右手のひらに左手の指先をあて、同時に前方に押し出します。(”予防”・”防止”・”断る”という手話です。前もって防ぐ様子を表しています。)
- D
- 左手の甲に手のひらを手前に向けた右手の指先を2回程あてます。(”練習”という手話も同じです。自分の腕に技術をどんどん入れていくということで、手首の所を繰り返したたく様子を表しています。)
- E
- 手のひらで何かを押さえるようにします。(”です”という手話も同じです。)
- F
- 右手で1を示して下に下ろします。(1階に降りるイメージです。)
- G
- 開いた両手のひらを向かい合わせて真ん中に寄せます。(”集まる”という手話も同じです。人がひとつの場所に集まる様子を表しています。)
「防災訓練があるので、一階に集合(2)」
- A
- 右手のひらを相手の方に向け、左手の指先を自分の方に向けます。右手のひらに左手の指先をあて、同時に前方に押し出します。(”予防”・”防止”・”断る”という手話も同じです。前もって防ぐ様子を表しています。)
- B
- 右手は指文字の”や”を作り、手のひらを相手に向けます。右手の背の上で左手の人差し指と中指と薬指で「巛」の字形を作ります。
- C
- 左手の甲に手のひらを手前に向けた右手の指先を2回程あてます。(”練習”という手話も同じです。自分の腕に技術をどんどん入れていくということで、手首の所を繰り返したたく様子を表わしています。)
- D
- 右手で1を示して下に下ろします。(1階に降りるイメージです。)
- E
- 開いた両手のひらを向かい合わせて真ん中に寄せます。(”集まる”という手話も同じです。人がひとつの場所に集まる様子を表しています。)
「放課後に進路について、相談します」
- A
- 両手とも指文字の”く”を作り(手のひらを自分に向ける)、両手の指先を向かい合わせ、両手を指先から前へ2回程開きます。
- B
- 左手のひらの上に右手をのせて、右手の指先を3方向に前に出します。(多様な進むべき道を表わしています。)
- C
- 両手とも人差し指と親指の指先をつけ合わせ、両手の指先を向き合わせ、左右に引き離して下に下ろします。(”問題”・”岡”という手話も同じです。)
- D
- 両手とも指文字の”た”を作ります。両手の親指の腹が向かい合うようにして、手をトントンと2回ぶつけます。(人と人がひざを付き合わせる様子を表しています。)
- 注:「ついて」という手話は2つの表現があります。どちらを使っても構いません。「会話をはじめましょう 第17回 道案内で紹介した「分からないので」の「ので」の手話でも構いません。
「部活は中止しましょう」
- A
- 右手で指文字の”ぶ”を表現します。
- B
- 両手ともグーにし、ややひじを張って、交互に前後させます。(”行動”・”活動”という手話も同じです。手を活発に動かすことを表わしています。)
- C
- 左手の親指と人差し指と右手の人差し指で「中」の字形を作ります。
- D
- 左手のひらの上に右手を(左に向ける)振り下ろします。(”止める”という手話も同じです。打ち切る様子を表しています。)
- E
- 両手ともグーにして、胸の前に持っていき、前方に押し出します。(”やる”という手話も同じです。積極的に前進していく様子を表しています。)