第44回「梅雨の会話編(2)」
A.「梅雨が始まったね。」
- A
- 右手の五指の指先をつけ合わせて、その指先を唇の右端とこめかみに順にあてます。(”梅干し”という手話も同じです。昔の人は頭が痛いと梅干しをこめかみにはったという由来です。)
- B
- 両手の指先を下に向け、上から下に同時に下げます。(雨が降るイメージです。)
- C
- 両手のひらを相手側に向けて、胸の前で交差させ、左右に開きます。(”開く”という手話も同じです。)
B.「長雨続きがうっとうしい。」
- A
- 両手の親指と人差し指の指先をつけ合わせ、左右に引きます。(長いという意味を表します。)
- B
- 両手の指先を下に向け、上から下に同時に下げます。(雨が降るイメージです。)
- C
- 両手の親指と人差し指で輪を作ってつなぎ、前に出します。(”ずっと”・”ので”・”だから”という手話も同じです。)
- D
- 両手とも指文字の”れ”を作り、親指をこめかみにあてて、下におろします。(”うんざり”という手話も同じです。)
A.「一番困るのが洗濯。」
- A
- 指文字の”ひ”を作り、指先を左に向けます。
- B
- 右手の人差し指と中指と薬指と小指をこめかみにあて、2回程前後に動かします。(困った時に頭をかくイメージです。)
- C
- 両手ともグーにして、手で洗濯する仕草をします。
B.「生乾きのニオイは気になる。」
- A
- 両手ともグーにして、手のひらを下に向けて、軽くひじを張り、左右に2回程広げます。(”生きる”という手話も同じです。)
- B
- 両手のひらを下に向け、自分の方に引き上げながら指先をつけ合わせます。
- C
- 右手の人差し指と中指を伸ばして、その指を鼻に近づけます。
- D
- 左手の人差し指を伸ばして、こめかみにあてながら、首をかしげます。
- E
- 両手のひらを自分に向けて、胸の前で交互させます。(”変わる”という手話も同じです。)
おまけ
1.「てるてるぼうず」
右手で指文字の”お”を作り、少しすぼめた左手の甲に右手の指先を置き、2回程、左右に動かします。(てるてるぼうずが風に揺れる様子を表しています。)
2.「カエル」
右手で英語の”C”を作り、手のひらを顎にあて、2回程上下に動かします。
3.「相合傘」
- A
- 両手の指先を付け合せて、ハートの形を作って、2回程前後に動かします。(”愛”・”ラブラブ”という手話も同じです。)
- B
- グーにした両手を上下に重ね(右手が上、左手が下)、右手を上にあげます。(傘をさすイメージです。)
4.「長靴」
右手のひらを相手に向け、左手の小指側で図のように右手の手首からひじへ弧を描いて動かします。
5.「水たまり」
- A
- 右手のひらを上に向けて、波のようなイメージで左から右に柔らかく動かします。
- B
- 両手の親指と人差し指で輪を作り、胸の前で下に下ろします。
6.「じめじめ(湿気)」
両手とも数字の”万”の形を作り、手のひらを相手に向けて、交互に2回程、閉じたり、開いたりします。(服がベトベトしているイメージです。)
7.「カビ」
右手の五指の指先をつけ合わせ、右手の甲を左腕の上にあて、指先をパッパッと2回程開きながら、腕にそって手首の方に下ろします。
8.「生臭い」
- A
- 両手ともグーにして、手のひらを下に向けて、軽くひじを張り、左右に2回程広げます。(”生きる”という手話も同じです。)
- B
- 右手首を折り曲げて、鼻の前で振り払います。
作成日:2007.06.05
2007