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【競馬・ボート・競輪】

[競馬]毎日王冠 キングリー抜群、自らスムーズに加速して同入

2019年10月3日 紙面から

ポリトラックコースでデュアルマンデートと併せて追われるダノンキングリー(右)=美浦で

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 「第70回毎日王冠」(GII・6日・東京・芝1800メートル)の追い切りが2日、東西のトレセンで行われ、美浦Pで日本ダービー2着のダノンキングリーがラスト1F12秒0で同入フィニッシュ。秋初戦に向け、上々の仕上がりをアピール。栗東坂路では安田記念勝ちのインディチャンプが力強いステップで2馬身先着し、万全の態勢を整えた。「第54回京都大賞典」(GII・6日・京都・芝2400メートル)では美浦Wで天皇賞・春2着以来のグローリーヴェイズが貫禄の1馬身先着と絶好の気配を漂わせた。

 ハードトレを課し、ややもたついた先月25日の1週前追い切りとは打って変わってダノンキングリーが見事な変わり身を披露した。

 美浦Aをゆったりと1周して体をほぐしてからPへ移動。デュアルマンデート(4歳1勝クラス)を0秒9追走する形でスタート。緩やかなラップを刻んだ序盤でも折り合いに不安を見せることなく、直線では鞍上が持ったままでも自分からスムーズに加速。パートナーとの間合いを一瞬にして詰めて同入でフィニッシュ。ラスト1F12秒0の時計が示す通り、最後の脚いろは抜群だった。

 先月25日の1週前追い切りでは一杯に追われても反応は鈍かったが、萩原師は問題なしのジャッジを下していた。“動”から“静”に移行したこの日の動きに萩原師は「きょうの動きは良かったと思います。ここまで順調にきているし、秋初戦として仕上がりは悪くない。はっきり変わったところはまだないけど、春よりは多少しっかりしてきた」と確かな手応えを感じ取った様子だ。

 この中間、主戦の戸崎は19日の2週前追い切りで1度だけ騎乗。その後はまたがらないにしても、チェックだけは欠かさなかった。「芯がしっかりしてきた感じですね。落ち着きがでてどっしりした感じで、無事に夏を越して成長を感じます」と大満足。皐月賞、日本ダービーであと一歩続きの内容に「1600メートルでの切れがすごかったし、1800メートルの方がいい切れを見せるはず。惜しい競馬ばかりだし、どこかでタイトルを取りたい」と決意表明。古馬初対決のここで存在感を示して、秋のGI戦線に殴り込みをかける。 (米内宏一郎)

 

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