- ISBN
- 9784003423011
- Cコード
- C0136
- 一般 文庫 社会
- 出版社在庫情報
- 不明
- 書店発売日
- 2019年5月17日
- 登録日
- 2019年4月12日
- 最終更新日
- 2019年5月15日
紹介
なぜイギリス・フランス・アメリカでは自由民主主義が成立し,日本やドイツではファシズムを招来したのか.ロシアと中国で共産主義革命が起きた理由はなにか.各国が経験した近代化の異なる道筋を,社会経済構造の差に注目して説明した比較近代化論の名著(一九六六年刊).上巻ではイギリス・フランス・アメリカ・中国を分析する.
目次
序文・謝辞
第一部 資本主義デモクラシーの革命的起源
第一章 イギリス――漸進主義に対する暴力の貢献
一 農村部における資本主義への移行――背後に存在した貴族の原動力(インパルス)
二 農業面から見た内乱
三 囲い込みと農民層の崩壊
四 貴族支配と資本主義の勝利
第二章 フランスにおける発展と革命
一 イギリスとの差異及びその起源
二 商業的農業への貴族の対応
三 絶対王政下の階級関係
四 貴族の攻勢と絶対主義の崩壊
五 大革命期における農民層と急進主義の関係
六 大革命に反抗する農民――ヴァンデ県
七 革命テロルの社会的結果
八 概 括
第三章 アメリカ南北戦争――最後の資本主義革命
一 プランテーションと工場――必然的対立か
二 アメリカ資本主義の三つの発展形態
三 戦争原因の説明を求めて
四 革命原動力とその挫折
五 戦争の意味
第二部 近代世界に向かうアジアの三つの道
覚 書 ヨーロッパとアジアの政治過程――比較に際しての諸問題
第四章 中華帝国の衰退と共産主義型近代化の起源
一 上層階級と帝制
二 紳士と商業世界
三 商業的農業の失敗
四 帝制の崩壊と軍閥の勃興
五 国民党による幕間劇とその意味
六 反乱と革命と農民
原 註
訳 註
参考文献
【下巻内容】
第二部(承前)
第五章 アジアのファシズム――日本
第六章 アジアにおけるデモクラシー――インドとその平和的変革の代償
第三部 理論的意味と客観化
第七章 近代社会への民主的径路
第八章 上からの革命とファシズム
第九章 農民層と革命
終 章 反動的思想と革命的思想
補 論 統計と保守的歴史叙述についての覚書
原 註
訳 註
訳者あとがき
解 説(小川有美)
参考文献
索 引