内視鏡検査について109人にアンケート
胃や大腸の検査を行う場合、バリウム検査より診断精度や放射線被曝、医療費などの面ではるかに優れている内視鏡検査をより多くの方に正しくご理解いただくため、当クリニックで内視鏡検査を受けられた患者さん100人にアンケートをお願いしました。
最終的には109人の方から回答をお寄せいただきましたが、掲載に当たっては、恣意的な解釈にならないように、109人全員の方の回答を掲載することにしました。
内視鏡検査を受けての感想、バリウム検査と比較しての感想など、率直な声をご記入いただき、これから内視鏡検査を受けられる皆様方の参考に資したいと考えております。
お配りしたアンケート用紙
患者さんには、下記のようなアンケート用紙をお配りし、ご記入いただきました。
「100人に聞きました」内視鏡アンケートのご依頼
患者様各位
いつも当クリニックをご利用いただき誠にありがとうございます。
この度内視鏡センター開設に伴い胃バリウム検査を中止する旨ご案内をしたところ、数社の提携企業の保健師様から、まだ受診者は「内視鏡は怖い」のでバリウム検査がなくなると他の医療機関に紹介しなければいけなくなるという訴えがありました。
私は全国統計と当クリニックのがん発見率の比較などから、胃バリウム検査は放射線被曝による健康被害だけでなく、診断精度の低さのため(毎日新聞1月31日記事参照)がんの見逃しによる医療費の増加をもたらしていることを発見しました。医療資源の有効活用のために内視鏡を普及させるべきで、胃バリウム検査は即刻やめるべきだというのが私の考えです。
そこで当クリニックで内視鏡を受診した皆様から生の声をそのままお届けしたら「内視鏡は怖くない」になるのではないかと考えアンケートをお願いするものです。アンケートの内容を小冊子にして配布することをご了承の上ご記入に協力ください。
石井クリニック京橋エドグラン理事長 石王
1. 年齢 歳 性別 男性( )女性( ) 職業( )
現住所 都内( )首都圏( )全国( )海外( )
2. 受けた内視鏡の種類は 胃( )大腸( )
3. 当クリニックの内視鏡はどなたの紹介ですか?
友人知人( )親族( )同僚上司( )企業総務人事( )健保組合( )
保健士( )主治医( )インターネット( )その他( )
4. 当クリニックの内視鏡を受けたいと決心した動機は?
医療事故ゼロだから( )診断精度が高いから( )その他( )
5. 胃内視鏡を受けた感想
6. 大腸内視鏡を受けた感想
7. 今まで内視鏡検査を受けた経験があればそれと比較した感想
8. バリウム検査と比べた感想
アンケート結果の概要
アンケートは、109人の方から回答をいただきました(109人の内訳は、男性83人、女性26人。年代別では、20代5人、30代12人、40代32人、50代29人、60代23人、70代8人)。このうち胃内視鏡検査を受けられた方は92人(男性69人、女性23人)、また大腸内視鏡検査を受けられた方は71人(男性52人、女性19人)で、54人の方が、胃と大腸の両方の検査を受けられています。
アンケート結果の詳細は下記の通りですが、胃の内視鏡検査では、全員が受けてよかったという趣旨の回答を寄せています。また大腸の内視鏡検査も、全員が肯定的な感想を述べています。ただ、ひとり女性の方が「大腸の内視鏡検査は再度、受けたくない」と答えていますが、その理由は「恥ずかしかったから」で、検査そのものについては「恐怖感もなかった」と記しています。
したがって、内視鏡検査そのものについては、全員が高く評価していることがわかりました。
内視鏡検査を受けたあとの感想では、「怖くなかった」「時間が早かった」「気がついたら終わっていた」「安心感がある」「信頼できる」「これからも年1回検査を受けたい」などの声がほとんどでした。
また大半の方が、バリウム検査より内視鏡検査のほうが様々な点で勝っていて受診しやすいと答えていました。