国際ロマンス詐欺 被害額1億8000万円か 収受のカメルーン人 男ら3人逮捕
外国人の男が結婚をほのめかして日本人の女性から金をだまし取る、いわゆる「国際ロマンス詐欺」に関与しているとみられるカメルーン人の男3人が逮捕された。
被害総額は、1億8,000万円余りにのぼるとみられている。
ヌムフォ・フリッツ・ジェラード容疑者(32)ら3人は、2018年、国際ロマンス詐欺の手口で、東京都内の50代の女性に「愛している」などとメッセージを送り、あわせて2,320万円を振り込ませ、犯罪収益と知りながら受け取った疑いが持たれている。
被害者に送られていたメッセージには、アメリカ軍の軍人を名乗って、「日本であなたと生活したい」、「ダイヤモンドをもらったから、税関を通るためのお金がいる」などと書かれていた。
このような国際ロマンス詐欺は、最近、各地で摘発されているが、別のグループに金をだまし取られそうになった女性が取材に応じ、その手口などを語った。
別の外国人男性にだまされそうになった女性は、「軍医をやっているので、リタイアしたら君に自分の人生を全部ささげたい。一緒に暮らしていこう、過ごしていこう。だから僕を信じてと(言われた)」、「文章の単語が“love”とか、“sweet”とか、“honey”とか。“あなたなしではいられない”というメッセージもあった。それはそれは甘い対応だった」などと話した。
ヌムフォ容疑者らの口座には、およそ2年半の間に、日本人女性とみられる80人から、あわせて1億8,700万円ほどの入金があり、警視庁が余罪を調べている。