リンパ球採取方法について
リンパ球の中でも、最もがんを殺傷する力が強いNK細胞を増殖、活性化させるのは大変な手間と技術が必要で培養にも時間がかかります。
そのため、少しでも多くのリンパ球から培養を始める方が好ましく、たくさんの血液からリンパ球を分離採取し、リンパ球以外の血液成分は体内に戻す方法でもあるリンパ球採取装置を用いたリンパ球採取を基本としています。
また、抗がん剤治療の副作用で貧血がある方には特にお勧めしています。
2種類のリンパ球採取方法
当リニックではANK治療を行う際、培養に必要なリンパ球を取り出す採取方法が以下の2種類あります。
- リンパ球採取装置を用い血液からリンパ球だけを分離する方法
- 注射器による全血を用いる方法
2種類の採取方法の長所と短所を比較してみます。
リンパ球採取装置を用い血液からリンパ球だけを分離する採取方法
専用の血液成分分離装置を用いる。所要時間:約180分(人により時間は異なる)
長所 | 短所 |
---|---|
| 2~3時間、 ベッドに横たわっていなければならない。 |
注射器による全血を用いる方法
注射器を用いる。12回分で、400mlの採血をする。
長所 | 短所 |
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時間がかからない。 |
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リンパ球採取後の培養期間の比較
治療回数 | リンパ球採取装置の場合 | 全血の場合 | ||
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培養期間 | 採取回数 | 培養期間 | 採血量 | |
6回 | 2週間 | 1回 | 4週間 | 200cc |
12回 | 3週間 | 1回 | 4週間 | 400cc |
問題は培養期間が長くなることだけではなくNK細胞の活性が低下し、寿命が短くなることです。このような点から、当クリニックではリンパ球採取装置を用いたリンパ球採取を第一選択としています。