ANK治療へ賭ける思い
当クリニックは1996年開業以来22年が経過しました。
その間に数万件の内視鏡をおこない、多数の食道・胃・大腸の早期がんを発見しました。その患者さんたちは全員生還しています。
その後も内視鏡で定期的にフォローしています。がんは早期発見すれば決して怖い病気ではありません。
しかし、一旦進行がんで発見されるとその治療は平たんではありません。
我が国のがん統計で、二人に一人ががんになり三人に一人が死亡している事実から見れば、日本のがん治療が
成功しているとは思えません。
厚生労働省も2012年4月がんの終末医療拠点を全国に設置すると発表しましたが、これはがんは治らない
というメッセージでもあります。厚労省の統計によると毎年がん死亡数は3000人以上増加していてがん
死亡率は減るどころか増え続けているのが現状です。
ANK治療で完治を目指す
2004年2月ANK治療(以下ANKと省略)と提携しました。提携した当初数年は末期がん患者さんばかり来院されていましたが、近年はいずれの患者もステージⅢかⅣですが元気です。元気でも手術不能と診断されて途方に暮れ、他の治療法がないかと調べつくしたうえでこれしかないとANKを受けに来るのです。理由を尋ねると他のANK治療はQOLの改善すなわち延命を主眼としているのにANKはがんの完治を目指すからというのです。
しかし、いずれの患者さんも来院の時期が遅すぎます。
がんと診断されてすぐANK治療を受けてくれたらもっと助かるのにと考え、2014年4月がん治療設計の窓口を設立しました。
ANKは、体内の免疫細胞のなかで唯一がんを殺すことができるNK細胞だけを増殖活性化して戻す治療です。
他のANK治療はT細胞とか樹状細胞を増殖活性化するので同じANK治療法でも似て非なるものです。
ANKは一回に大量のNK細胞(5億から10億の間)を投与するので発熱することがあります。
基礎体力がないとANK治療が継続できません。だからANKを受ける元気な患者が増えることは完治を目指す意味で重要なのです。半量投与といって半分のANKで投与すると発熱もひどくありません。体力のない方はそのようにして開始します。
21世紀のがん治療の主役はNK細胞
化学療法剤は、最近殺細胞剤と呼ばれるようになりました。
それは抗体医薬品(分子標的薬)の出現からです。
殺細胞剤は、免疫細胞も殺すため限界があるといわれています。しかも、がん幹細胞を殺すことが出来ないと
いう致命的欠陥があります。
分子標的薬は化学療法剤の反省から生まれたまったく新しいコンセプトの抗がん剤です。
分子標的薬はがんの増殖を止めるだけで殺すことはしません。誰ががんを殺すのか?それはNK細胞です。
欧米ではがん治療に用いられるのはほとんどが分子標的薬で化学療法剤の使用は2割くらいです。
新規に開発される抗がん剤はすべて分子標的薬です。
欧米のがん治療が分子標的薬全盛ということは、21世紀のがん治療の主役はNK細胞だということにほかなりません。 我が国ではいまだに化学療法剤全盛です。しかも標準治療では分子標的薬と殺細胞剤が併用されています。これは分子標的薬が免疫細胞を温存するのに殺細胞剤が免疫細胞を殺してしまうという、極めて矛盾した治療法といえなくもありません。そういう現状と我が国のがんの統計と無関係ではなさそうです。
現在、当クリニックで抗体医薬品とANKの併用で目覚ましい効果を上げています。
8割の患者さんが抗体医薬品との併用治療をおこなっています。
2014年10月現在ANK治療実績は450症例を超えました。著効例も続々出ています。
私は、この素晴らしい日本発世界唯一のANKをすべてのがん患者さんに少しでも早く知ってもらうためHPを全面リニューアルする決意をしました。
治療に困ったがん患者さんは世界中にいます。ANKを世界中のがん患者さんに知ってもらうためにも名称変更
して、私の医師としての残りの人生をANKに賭けます。
2014年10月吉日